オーディオの足跡

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CT-600の画像
 解説 

独自のMPX回路により低歪率・高セパレーションを実現したAM/FMステレオ・チューナー

FMフロントエンド部は、FM RF段とミキサー段に低雑音で高周波特性の優れたデュアルゲートMOS FETを2個使用し、クロスモジュレーションやイメージ妨害比、スプリアス妨害比を向上させています。
また、同調回路には周波数直線型の精密4連バリコンを採用しています。

IF段では、フロントエンドと共に特に位相特性を重視した設計が施されており、IC、4素子セラミックフィルターなどの回路素子も採用した回路構成により、高い安定度と優れたリミッター特性を実現しています。

MPX回路には高精度ICを採用することで低歪率を実現しており、さらにLC型のローパスフィルターによりキャリアリークなど不要な残留信号はシャープにカットされています。

選局時にチューニングツマミに手を触れると自動的にAFCがOFFになり、さらに受信する局と同調をとったあとツマミから手を離すとAFCがONになる独自の回路を採用することで、電波の強い局から弱い局まで正確な受信ができます。
また、局の所在するところではAFC/STATIONインジケーターが薄く点灯し、AFCがONになると明るく点灯して正確な動作を表示します。

シグナルメーターにAGCをかけて、弱電界から強電界までリニアに指針を振らせています。
また、チューニングメーターも搭載しています。

AMチューナー部は、同調回路を3連バリコン、セラミックフィルター、同調コイル2本によるトリプルチューン方式で構成しており、選択度やイメージ妨害比を改善してAM放送を受信しやすくするとともに音質を向上させています。
また、専用のAGC回路を設け強入力時もクリアな受信を可能にしています。

マルチパス検出端子やFMミューティングスイッチ、高域をブレンドしてノイズを低減するハイブレンドフィルター、固定と可変の2系統の出力端子、4ch放送に向けたIF出力端子を搭載しています。

機種の定格
型式 FM/AMチューナー
<FMチューナー部>
受信周波数 76MHz~90MHz
実用感度(IHF、84MHz) 2.0μV
クワイティングスロープ 55dB(5μV)
60dB(10μV)
イメージ妨害比 90dB(84MHz)
IF妨害比 95dB(84MHz)
スプリアス妨害比 95dB(84MHz)
AM抑圧比 55dB
キャプチャーレシオ 1.5dB
実効選択度(IHF) 75dB
S/N mono:70dB
stereo:66dB
全高調波歪率 mono:0.3%(400Hz)
    0.6%(50Hz~10kHz)
stereo:0.5%(400Hz)
     2.0%(50Hz~10kHz)
ステレオセパレーション 40dB(400Hz)
28dB(50Hz~10kHz)
周波数特性 50Hz~10kHz ±1.0dB
20Hz~15kHz +1.5 -3.0dB
サブキャリア抑圧比 40dB
ミューティング信号レベル 10μV
IF outレベル/インピーダンス 200mV/1kΩ
Multipathレベル/インピーダンス Vert:10mV/55kΩ
Horiz:200mV/4kΩ
<AMチューナー部>
受信周波数 525kHz~1605kHz
実用感度(IHF、バーアンテナ) 52dB/m、25μV
選択度(1,000kHz) 30dB
SN比(80dB/m) 45dB
イメージ妨害比(1,000kHz) 70dB
IF妨害比(1,000kHz) 60dB
スプリアス妨害比(1,000kHz) 70dB
全高調波歪率(80dB/m) 0.8%
<総合>
出力レベル/インピーダンス(1kHz)
※FM(400Hz、100%変調)
※AM(400Hz、30%変調)
Fixed FM:600mV/5kΩ
    AM:120mV/5kΩ
Variable FM:60mV~2V/1kΩ
      AM:12mV~0.4V/1kΩ
使用半導体 トランジスタ:31個
FET:2個
ダイオード:20個
ツェナーダイオード:1個
発光ダイオード:3個
IC:2個
セラミックフィルター(FM)8素子
セラミックフィルター(AM)1素子
電源コンセント Unswitched:500W
定格消費電力 10W
外形寸法 幅436x高さ144x奥行323mm
重量 7.0kg