YAMAHA NS-L225
¥35,000(1台、1978年頃)
解説
NS-451の少し上の機種として低音再生の改善を図ったスピーカーシステム。
NS-L225はNS-451と共通のトーンキャラクタとしつつプラスアルファのニュアンスを持たせたスピーカーとして開発されており、NS-L325のセンシティブな繊細さや伸びやかさが加えられています。
型番からNS-L325と同じシリーズに見えますが、NS-L225はNS-451とグループとなっており3万円台まででマーケットの音の好みを具現化したマーケット志向のスピーカーとしています。NS-L325は中級機としてNS-1000MやNS-690IIの系列となっており、開発意図や設計プロセスが異なっています。
低域には25cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板にはシート製法による白いコーンを採用しており、25cm口径にもかかわらず質量は12gという軽さを実現しています。また、ロールエッジなどにより大出力時の音の崩れを低減しています。
磁気回路にはアルニコマグネットによる内磁型を採用する事で磁束密度11,000gaussを得ており、ボイスコイルは耐熱銅リボン線によるロングボイスコイルを採用しています。
フレームにはアルミダイキャストフレームを最小しています。
高域には5cmラジアルトゥイーターを搭載しており、5cmコーン型と2.3cmドーム型を組合わせた複合構造によって両方のメリットを活かしています。
振動板は0.13gという軽さを実現しており、コーン型の部分で中音域を充実させつつドーム部分で高音域の指向特性の改善を実現しています。また、このユニットはfoを850Hzと十分に低く設計されています。
磁気回路にはアルニコマグネトを使用する事で磁束密度14,000gaussを得ており、銅クラッドアルミリボン線の使用によって耐入力の増大と広帯域・ハイトランジェント化を実現しています。
フレームにはアルミダイキャストフレームを採用しています。
エンクロージャーはバスレフ型を採用しており、センチュリーウォルナット仕上げとなっています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:25cmコーン型 高域用:5cm複合型 |
再生周波数帯域 | 40Hz~20kHz |
クロスオーバー周波数 | 2kHz、12dB/oct |
インピーダンス | 8Ω |
出力音圧レベル | 92.5dB/W/m |
定格入力 | 30W |
最大許容入力 | 60W |
外形寸法 | 幅334x高さ563x奥行320mm |
重量 | 13.5kg |