YAMAHA NS-570
¥60,000(1台、1973年頃)
解説
NSスピーカーの基礎研究をベースに、音楽性豊かで解像力明快な音を目指し開発されたスピーカーシステム。
低域には独自の特許構造を持つNS型ウーファーのJA-3504Bが採用されています。
66φの大口径アルミリボン線エッジワイズ巻きボイスコイルを採用しています。
高域にはホーン型トゥイーターJA-0506Bを搭載しています。
振動板に厚さ30μの特殊硬質ジュラルミン箔が使用され、エッジにはタンジェンシャルコルゲーションを設ける事で強度を高めています。
磁気回路には、アルミリボン線エッジワイズ巻きによる23φボイスコイル、空隙磁束密度17,000gauss、総磁束24,600maxwellの40φマグネットを採用しており、110dBという高能率を実現しています。
ネットワーク部は試聴と静特性測定を繰返して設計がされています。
ネットワークによる歪を避けるため空芯コイルを使用し、0.8φのホルマール線を採用して直流抵抗を下げるとともに、パワーロスを防ぎ特性変化を少なくしています。
また、コンデンサにはMPコンデンサを使用しています。
エンクロージャーは密閉方式としており、フロアスペースをとらないよう当時としては珍しいトールボーイタイプとなっています。
また、天板にブラジリアンローズウッド、側板にスノーホワイトポリエステル塗装を施したデザインを採用しています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・トールボーイ型 |
使用ユニット | 低域用:NS型(JA-3504B) 高域用:ホーン型(JA-0506B) |
再生周波数帯域 | 60Hz~20000Hz |
最低共振周波数(fo) | 60Hz |
クロスオーバー周波数 | 5kHz、12dB/oct、18dB/oct |
インピーダンス | 8Ω |
出力音圧レベル | 92dB/W/m(新JIS) |
最大許容入力 | 45W |
外形寸法 | 幅429x高さ1108x奥行343mm |
重量 | 40kg |