オーディオの足跡

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NS-500YSTの画像
 解説 

ヤマハYST方式によって低音再生を改善したスピーカーシステム。
YST方式ウーファーシステム、高性能トゥイーターを開発・採用することで、ミッドレンジユニット一個でボーカル帯域を全てカバーしたボーカル・フルレンジ構成となっています。

超低域再生を実現するためYST方式ウーファーシステムを採用しており、22Hzの低域再生を実現しています。
これは、ウーファーを負性抵抗駆動してキャビネット内部の空気を共振させ、ポート内の空気自身を振動板として超低域の音圧を取り出すもので、従来のウーファーが直接、音圧を出す方式に比べて能率が良く、大幅に小型化が可能な上、振幅歪や磁気歪などが低いという特徴を持っています。
このYSTをスーパーウーファシステムとして採用しており、ウーファ及びエアウーファを含むウーファシステム部は、中高域ユニットと独立した構造になっています。

低域には25cmのピュアクロスカーボンコーン型ウーファーを採用しています。
YST方式によって、音圧領域では負性抵抗回路がダンピングファクタ無限大の正確さで駆動する上、エアウーファにエネルギー供給する超低域は微少な振動で住むため、ウーファユニットも低歪化しています。
さらに、この低歪の特徴を活かすため、電気的にも機械的にも相互干渉の影響を受けやすいLCネットワークを排し、ウーファー用にはエレクトロニックネットワークを採用しています。

中域には、ピュアクロスカーボン振動板に蒸着ベリリウムのセンターキャップを配した12cmコーン型スコーカーを採用しています。このユニットは、単体で100Hz~20kHz(-10dB)までのフルレンジとしても使える広帯域再生能力を実現しており、特に300Hz~6kHzはほぼフラットとなっています。
ピュアクロスカーボンは、ピュアカーボン繊維を織り上げた素材で、裏面のありレート繊維ごとカテナリー(垂曲線)型に一体成型しており、高剛性と軽量性を獲得しています。
また、磁気回路にダブルマグネットやロングボイスコイルを採用することで、広帯域にフラットな特性を実現しています。

高域にはチタンをベースにベリリウムを蒸着した3cmドーム型トゥイーターを採用しています。
チタン単体に比べ、より軽量化すると共に、高剛性化して高域不要振動を帯域外に排除しています。また、振動板直結アルミボイスコイルなどトータルな軽量化により、30kHzまで伸びた高域を実現しています。

エンクロージャーは高密度パーティクルボードをバッフル板30mm、その他25mm厚で構成しており、さらに隅木・補強棧の採用や、中高域ユニットのための独立チェンバー用隔壁を高強度化しています。

スピーカーターミナルには金メッキ端子仕上げの大型ターミナルを採用しています。

機種の定格
方式 4ウェイ・3スピーカー・YST方式・ブックシェルフ型・防磁設計
使用ユニット 低域用:25cmコーン型
中域用:12cmコーン型
高域用:3cmドーム型
ウーファーポート口径 6.75cm
再生周波数帯域 22Hz~30000Hz
クロスオーバー周波数 250Hz、4000Hz(12dB/oct)
出力音圧レベル 92dB/W/m
許容入力 70W
ミュージック許容入力 140W
外形寸法 幅340x高さ700x奥行337.5mm
重量 30kg
付属 スピーカーコード(4m)