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YAMAHA NS-451
¥26,500(1台、1978年頃)
解説
ホワイトコーンやラジアルツィーターを採用した2ウェイスピーカーシステム。
低域には20cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板にはコニカルタイプのストレートコーンを採用しています。この振動板は外国産の針葉樹系の原材料を旧来の和紙系統の技術を加味して特殊処理することでピストン領域の広い振動板を実現しています。また、シート製法となっているため、抄き上げコーンに比べて密度や厚みのムラの少ない振動板を実現しています。
ボイスコイルには占積率の優れた銅リボンエッジワイズ巻ボイスコイルを採用しています。またボビンには軽量で220℃の高温でも連続使用が可能なデュポン社製のノーメックス#410を使用しており、許容入力を大きくしています。
エッジはフレキシブルで温度変化のない熱硬化性樹脂塗布のハイコンプライアンスタイプとなっており、リニアな動作を実現しています。
磁気回路にはアルニコマグネットの内磁型を採用しています。
高域には5cm複合型ツィーターを搭載しています。
このユニットは5cmコーン型をベースに、2.3cmのドームを複合した構造となっています。これにより各振動板がお互いに補強し合うことで振動モードが明確となり、コーン型の部分で中高域を充実させると共に、ドーム部で高音域の指向特性を大幅に改善しています。
振動板は0.13grという軽量タイプを採用しており、ボイスコイルにはノーメックス#410のボビンにCCAR(銅クラッドアルミリボン線)をエッジワイズ巻にした高耐入力設計となっています。
最大入力は50Wを実現しており、瞬間的には200~250Wの入力にも対応しています。
ネットワーク部にはMPコンデンサーを採用しており、定数はマルチアンプ方式との瞬時比較試聴で差がなくなるまで聴き込んで最終決定されています。
また、連続可変式のレベルコントロールを搭載しています。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しており、板材には高密度パーティクルボードを使用しています。
外観の仕上げはセンチュリーウォルナット仕上げが施されています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:20cmコーン型 高域用:5cm複合型 |
再生周波数帯域 | 50Hz~20kHz |
出力音圧レベル | 92dB/W/m |
インピーダンス | 8Ω |
定格入力 | 25W(JIS連続入力) |
最大許容入力 | 50W |
クロスオーバー周波数 | 2kHz、12dB/oct |
レベルコントロール | 高域連続可変 |
外形寸法 | 幅320x高さ540x奥行284mm |
重量 | 10.3kg |