YAMAHA NS-330
¥48,000(1台、1973年頃)
解説
特殊大型振動板NS型ユニットを搭載したフロア型スピーカーシステム。
低域には460x635mmの大型振動板NS型ウーファーユニットのJA-5002を搭載しています。
特殊成型による振動板は、振動面積が大きく剛性を持ち、湿度による影響の無い耐久性の高いものに仕上げられています。
ボイスコイルには66φの大口径アルミリボン線エッジワイズ巻きが採用され、マグネットにはヤマハ合金技術によって生まれた特許・ゾーメルティング製法による超異方性マグネットYM-5Sを使用しています。
中域には20cmコーン型スコーカーのJA-2053を搭載しています。
大型スピーカー用に開発されたユニットで、厳選された素材を抄いて成型されたコーン紙には、高域の減衰のためウールが配合されており、中音域の豊かな再現のため特殊な断面形状を持たせています。
高域にはショートホーンつきトゥイーターのJA-0505を搭載しています。
振動板には30μ厚のジュラルミン箔を採用しており、振動系を軽くするためボビンを無くし、振動板とボイスコイルを直結し、アルミリボン線のエッジワイズ巻きとしています。
さらに振動板とセンターポール間にエキスパンデッドウレタン制動素子が使用され、優れた高域特性を得るとともに、ドームに近い特殊断面によって指向性を改善しています。
ネットワークによる歪を避けるため、コイルには空芯コイルを使用し、0.8φのホルマール線を採用して直流抵抗を下げるとともに、パワーロスを防ぎかつ特性変化を少なくしています。
また、コンデンサにはMPコンデンサを使用しています。
エンクロージャーは落ち着いたクラシック調のデザインを採用し、ヤマハの木工技術が生かされた風格ある仕上げとなっています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・後面開放方式・フロア型 |
使用ユニット | 低域用:NS型(JA-5002) 中域用:20cmコーン型(JA-2053) 高域用:ホーン型(JA-0505) |
再生周波数帯域 | 50Hz~18000Hz |
最低共振周波数(fo) | 50Hz |
インピーダンス | 8Ω |
出力音圧レベル | 96dB/W/m(新JIS) |
最大許容入力 | 60W |
クロスオーバー周波数 | 200Hz、5kHz |
ネットワーク | 低域:6dB/oct 中域:6dB/oct 高域:12dB/oct |
外形寸法 | 幅910x高さ660x奥行350mm |
重量 | 29kg |