オーディオの足跡

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 解説 

スタジオ小型モニターであるNS-10Mの音を継承しつつ、ヤマハ独自の新開発防磁方式(A・Mag)を採用した防磁型スピーカーシステム。

NS-10MXとNS-10MPROは、防磁磁気回路と内部の配線材やトゥイーター周辺以外は設計が共通しており、大型スピーカーターミナルやネットワークは同じ設計となっています。
また、NS-10MXでは、低域の解像度の向上や高域のS/Nの改善が図られています。

磁気回路にはヤマハが独自に開発したA・MAG方式の防磁回路を採用しています。
この方式では、コンピューターによるシミュレーションを繰り返すことで磁気回路内磁束分布のバランスポイントを探し出し、キャンセリングマグネットを最適化された着磁磁束分布のもとで着磁し、メインマグネットと合体・接着しています。これにより従来フェライトマグネットの防磁型磁気回路はS/N感の悪化や音ぬけの悪さが改善されています。
また、マグネットカバーにフェルトを貼る事でカバーの鳴きを抑えています。

低域には18cmのコーン型ウーファーを搭載しています。
コーン紙は針葉樹系の原材料を和紙製造の技術を加味した特殊製法によってシート状に仕上られています。このコーン紙は抄き上げのものに比べ密度や厚みのムラを少なく抑えています。この素材をコニカルタイプのストレートコーンに成型して使用しています。
また、耐熱銅リボン線をエッジワイズ巻したボイスコイルや軽量ボイスコイルボビンを採用することで高能率・高耐入力化を図っており、さらにフレキシブルで経年変化も少ないハイコンプライアンス・ロールエッジを採用することでより高品位なものとなっています。

高域には3.5cmのソフトドーム型ツィーターを搭載しています。
精密に織られた振動板素材は粘弾性樹脂と熱硬化性樹脂の2種類が均一にコーティングされており、センター保持能力に優れたタンジェンシャルエッジごとドーム型に一体成型されています。また、エッジを含めて0.6gという軽量化によって選りすぐれたトランジェント特性を獲得しています。
さらに、新チューニングのアコースティック・アブソーバを採用することで低域と高域のウェルバランスを実現し、近距離モニターでも聴きやすいよう考慮されています。

ユニットの固定には6角ナットを使用してます。

極太スピーカーコードに対応したネジタイプの大型スピーカーターミナルを搭載しています。

エンクロージャーにはアメリカ・ウェアハウザー社のパーチクルボードを採用しています。板厚はバッフル面は15mm、天板・側板・底板は12mm厚となっており、6面一体構造で組み上げられています。また、試聴を重ねて決定した接合方法や特殊接着剤を採用することで高音質化を図っています。
外装には樺のリアルウッドを使用しており、NS-100Mと同じ7工程塗装による黒の半艶仕上げとなっています。

機種の定格
方式 2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型・防磁設計
使用ユニット 低域用:18cmコーン型
高域用:3.5cmドーム型
再生周波数帯域 60Hz~20kHz
クロスオーバー周波数 2kHz(-12dB/oct)
出力音圧レベル 90dB/W/m
インピーダンス
許容入力 60W
ミュージック許容入力 120W
外形寸法 幅215x高さ382x奥行199mm
重量 7kg
付属 スピーカーコード(4m)
別売 スピーカースタンド SPS-1(2台1組、¥35,000)