YAMAHA YP-D51
¥49,000(1975年頃)
解説
YP-D71とほぼ同じ構成で、サーボ機構にFGサーボを採用し、オートストップ機構を省略したレコードプレイヤー。
モーターには新開発のハイトルク・コアレス・スロットレスDCホールモーターを採用しています。これによりコッキングが非常に少なくなり、強力なトルクが得られています。
急激な負荷変動に対応するため応答速度の速いFGサーボ方式を採用しています。
FGサーボ方式で問題となる周波数検出器には、モーターの外周全周にわたって配置されたマグネットパターンとコイルで検出する方式を採用しており、偏心やパターンのピッチ誤差の影響を受け難くし、より高精度で安定した制御が可能となっています。
ターンテーブルには1.8kgのアルミキャスト製を採用しています。
トーンアームに4点完全ジンバルサポート方式を採用することで、水平・垂直とも7mgの初動感度を実現しています。
また、アームの本体にはロングタイプのアルミニウム製アームを採用しています。
アームベースには亜鉛ダイキャストベースを採用しています。
このアームベースはキャビネットとの接触面積が広く4点で強力に固定されており、突き出た27φの円筒型のベースシャフトにジンバルサポート部を支える亜鉛製のダイキャストブラケットがタイトロックスクリューで固定されています。
ベースシャフトには±4mm目盛付きのハイトアジャストがあり、市販の様々なカートリッジに対応しています。
軽量の高剛性ヘッドシェルを採用しています。
このヘッドシェルは、純アルミのブロックを高圧油圧プレス機で成型した無塗装シェルで、フィンガーフックも一体成型とすることで振動を低減しています。
ケーブルには6φのNEGLEX2496ローインピーダンス2重円筒ケーブルを採用しています。
キャビネットには3層のパーティクルボードを採用しています。
また、外部振動を有効に遮断し吸収するためダブルダンピング方式のインシュレーターを採用しています。
機種の定格
型式 | レコードプレイヤー |
<フォノモーター部> | |
駆動方式 | ダイレクトドライブ |
モーター | コアレス・FGサーボDCホールモーター |
起動トルク | 1kg・cm |
サーボ型式 | FGサーボ |
モーター電源 | DC24V・600mA |
ターンテーブル | 31cmアルミキャスト、1.8kg(ゴムシート含む) |
ターンテーブル慣性質量 | 230kg・cm2(ゴムシート含む) |
回転数 | 331/3、45rpm |
SN比(JIS) | 62dB以上 |
ワウフラッター | 0.025%WRMS |
回転調整範囲 | ±3% |
<トーンアーム部> | |
型式 | S字型スタティックバランスジンバルサポートアーム |
アーム実効長 | 242mm(ロングアーム) |
オフセット角 | 21゜15' |
トラッキングエラー | -1゜、+2゜30' |
オーバーハング | 15mm |
ハイトアジャスト | ±4mm |
インサイドフォースキャンセラー | ローラー付き糸吊りタイプ |
初動感度 | 垂直:7mg 水平:7mg |
アームベース | φ27真鍮ベースシャフト付き亜鉛ダイキャスト製 |
アームリフター | オイルダンプ式 |
取付けカートリッジ自重 | 3g~12g |
ヘッドシェル | 鍛造純アルミ製(重量9g) |
出力コード | NEGLEX2496、ローインピーダンス二重円筒コード |
<ボディ部> | |
ボディ材質 | パーティクルソリッドボード |
仕上げ | PVC黒檀化粧仕上げ |
ダストカバー | 1.1kgアクリル製 |
ヒンジ | フリーストップ着脱可能 |
インシュレーター | W型ゴムインシュレーター |
<総合> | |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 5W |
外形寸法 | 幅470x高さ155x奥行378mm |
重量 | 11kg |