YAMAHA YP-D3
¥39,800(1978年頃)
解説
ダイレクトドライブ方式を採用したレコードプレイヤー。
駆動系には600g・cmの起動トルクを持つDCサーボモーターを採用しています。
また、十分な余裕を持たせる事で、多大な出力電流が流れても定電圧を維持する電源部により、急激な負荷変動に対処しています。
ターンテーブルには直径33cmのものを採用しており、慣性質量は220kg・cmを得ています。
トーンアームはスタティックバランス方式のS字型パイプアームを採用しており、剛性が高く鳴きの少ない亜鉛ダイキャストホルダでしっかりと固定しています。
針圧調整は0~3.5gまでの0.5gステップの目盛直読式で、自重4g~11gのカートリッジが使えるユニバーサルタイプとなっています。
また、針圧に応じてキャンセル料を調節できるダイアル直読式のスプリング&レバー方式インサイドフォースキャンセラや、アームリフタにはシリコンオイルの油圧によりアームの昇降がスムーズにできるオイルダンプキューイングを採用するなど、様々な機能を搭載しています。
さらに、アームの共振を抑えるダイナミックダンピングシステムを採用しています。
ヘッドシェルはEIA規格のプラグイン方式のライトシェルを採用しており、交換が可能です。
また、アームとのコネクタ部に金メッキを施す事で接触不良による音質劣化を低減しています。
カートリッジには新設計のデュアルマグネットタイプのCG-6600を採用しています。
デュアルマグネットタイプは、インピーダンスが低いため雑音を広いにくいという特長を持っています。
キャビネットは高密度で比重の高いパーティクルボードを40mm厚で使用したソリッドタイプとなっています。また、インシュレーターにはゴム材を特殊形状に加工した50φの大型のものを採用することで、不要共振や外部からの振動の影響を抑えています。
ダストカバーにはハウリング対策を留意した肉厚のアクリルスチロール製を採用しており、途中の角度でも止められるようフリーストップヒンジが付いています。
機種の定格
型式 | レコードプレイヤー |
モーター | DC12極24スロットブラシレスホールモーター |
駆動方式 | ダイレクトドライブ |
ターンテーブル | 33cmアルミダイキャスト、1.6kg |
ワウフラッター(WRMS) | 0.04%以下 |
SN比 | 60dB以上 |
トーンアーム | S字型スタティックバランスパイプアーム |
取付カートリッジ自重範囲 | 4g~11g |
アンチスケータ | スプリング&レバー式(目盛直読可変型) |
カートリッジ | MM型カートリッジ、CG-6600 |
交換針 | N-6600(¥3,800) |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
定格消費電力 | 3W |
外形寸法 | 幅435x高さ122x奥行376mm |
重量 | 8.5kg |