オーディオの足跡

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YP-700Cの画像
 解説 

ヤマハが誇る、精度の高い加工技術によって開発されたレコードプレイヤー。

メカニズム部は、30cmアルミダイキャストターンテーブルとシンクロナス型アウターローターモーターを使用したベルトドライブ方式を採用してます。
また、不要な振動を低減するため、プレイヤーメカニズム全体をヤマハ独自のダブルフロートサスペンション方式で懸架しています。この方式は、ターンテーブルとトーンアームを一体化してプレイヤーパネルから浮かせ、さらにモーター部も浮かした2重の懸架機構となっており、外部振動やモーター振動などを遮断しています。

アームには共振の無いしっかりした構造をもつ軽合金S字型のパイプアームを採用しており、トラッキングエラーが少なく、水平動・上下動とも鋭い感度を持つトレーシングアビリティの高い設計となっています。また、直読式針圧調整や、重量級カートリッジ用のサブウェイトも付属してます。
さらに、トーンアーム軸を中心とした左右の平衡バランス用のラテラルウェイト、インサイドフォースをキャンセルする糸吊り式アンチスケーターも備えています。

ヘッドシェルは国際規格のプラグイン交換方式を採用しています。このヘッドシェルの接点には金メッキが施されており、接触不良を抑えています。

カートリッジにはMC型のシュアーM75シリーズが採用されています。

カートリッジの正しいオーバーハングを指示するオーバーハング指示ランプが設けられています。
これにより、カートリッジを交換しても針先をこの指示ランプに合わせれば、正しいオーバーハングが得られます。

操作性を向上するためオート機構を搭載しています。
この機構はマニュアルとオートの良い点をミックスしたメカニズムで、PlayとOffの二つの機能を兼ねるスイッチだけの操作でオートスタート、オートカットができ、マニュアルスタートも可能です。

レコード演奏の一時中断や中途箇所からの再演奏が行えるキューイング機構が組み込まれています。
シリコン油圧シリンダーによる緩やかな動作により、レコードが傷つくのを防止しています。

キャビネットの仕上げは2種類あり、ブラジリアン・ローズウッド仕上げのYP-700と、ヤマハのニューライン・コンポと統一したキャストール(栓)オープンポア仕上げのYP-700Cの2種類がありました。
また、アクリルカバーは自由な角度で固定できるフリーヒンジ方式で、YP-700Cではアクリルカバーの着脱も可能となっています。

機種の定格
型式 レコードプレイヤー
<フォノモーター部>
モーター アウターローター型シンクロナス
ターンテーブル 30cmアルミダイキャスト
回転数 33・1/3、45rpm
駆動方式 ベルトドライブ
支持方式 ダブルフロートサスペンション
ワウフラッター 0.05%以下(WRMS)
SN比 50dB以上(5cm/sec、1kHz)
<トーンアーム部>
トーンアーム S字型スタティックバランスユニバーサルタイプ
トラッキングエラー角 最大1゜
全長 295mm(サブウェイト 20mm)
実効長 222mm
オーバーハング 17mm
ヘッドシェル 脱着可カートリッジ取付EIA
取付けカートリッジ自重 3g~13g
針圧調整機構 直読方式0g~4g、0.5gステップ
<カートリッジ部>
カートリッジ MM型(シュアーM75MB type2)
針先 0.6milダイアモンド
交換針 シュアーN75B TypeII
適正針圧 2.0g
最適負荷抵抗 47kΩ
出力電圧 4mV
<総合>
付属機構 オートリターン
オートカット
キューイングレバー
オーバーハング表示兼用パイロットランプ
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 15W
外形寸法 YP-700:幅480x高さ161x奥行410mm
YP-700C:幅480x高さ166x奥行396mm
重量 9.2kg