YAMAHA YP-500
¥43,000(1973年頃)
解説
ヤマハが誇る、精度の高い加工技術によって開発されたレコードプレイヤー。
ターンテーブルには、30cmアルミダイキャストターンテーブルを採用しています。
また、モーターには常に回転が一定のシンクロナス型を採用したベルトドライブ方式を採用しています。
メカニズム部全体は、ヤマハ独特のM.V.O.(モーターバイブレーションオフ)方式のダブルフロートサスペンションによって懸架し、モーターや外部からの振動を抑えています。
トーンアームにはシンプルなJ型の軽合金パイプアームを採用しています。
実効長221.6mmで付加機構をフレーム内に収めたトータルマスバランス型で、トレースの能力の高いトーンアームとなっています。
また、国際規格プラグイン交換方式のヘッドシェルを採用しており、さらに針圧も直読調整式で、アンチスケーター機構も搭載してます。
カートリッジにはムービングマグネット型のシュアーM75シリーズが採用されています。
使いやすいオート機構を搭載しています。
この機構はマニュアルとオートの良い点をミックスしたメカニズムで、PlayとOffの二つの機能を兼ねるスイッチだけの操作でオートスタート、オートカットができ、マニュアルスタートも可能です。
レコード演奏の一時中断や中途箇所からの再演奏が行えるキューイング機構が組み込まれています。
シリコン油圧シリンダーによる緩やかな動作により、レコードが傷つくのを防止しています。
キャビネットは、ローズウッドによる仕上げとなっています。
機種の定格
型式 | レコードプレイヤー |
モーター | 4極ヒステリシスシンクロナス |
ターンテーブル | 30cmアルミダイキャスト |
回転数 | 33・1/3、45rpm |
駆動方式 | ベルトドライブ |
支持方式 | MVOダブルフロート |
ワウフラッター | 0.08% |
SN比 | 48dB(5cm/sec、1kHz) |
トーンアーム | トータルマスバランスセンターグラビディ方式 (スタティックバランス型) |
トラッキングエラー角 | 最大1゜ |
全長 | 290mm(サブウェイト 23mm) |
実効長 | 221.6mm |
オーバーハング | 16.6mm |
ヘッドシェル | 脱着可カートリッジ取付EIA |
針圧調整機構 | 直読方式0g~4g、0.5gステップ |
カートリッジ | MM型(シュアーM75シリーズ) |
針先 | 0.6milダイアモンド |
交換針 | シュアーN75-6TypeII |
最適負荷抵抗 | 50kΩ |
付属機構 | オートリターン オートカット アンチスケーター キューイングレバー |
消費電力 | 15W |
外形寸法 | 幅450x高さ170x奥行390mm |
重量 | 5.2kg |