解説　

豊富な機能を搭載したリバースデッキ。

ヘッドブロックにセンダスト録再コンビネーションヘッドと消去ヘッドを組み込んだロータリーヘッド方式オートリバースを採用しています。また、往復録再で問題となりやすいヘッドの対テープ位置ズレなどを防止し高品質な録再を実現するため、FWD側とRWD側が独立したアジマス調整機構やヘッドセンター調整機構、ヘッドぶれ抑え機構を採用しています。

ヘッドブロックの上下動作及び反転用には専用のアシストDCモーターを用意し、キャプスタン駆動用にはDCサーボモーター、リール駆動用にはフラットトルクDCモーターを用いた2+1モーターセパレートドライブ方式を採用し、各回転系の相互干渉を防いでいます。
また、K-1000/K-2000と同様にノンクラッチリール方式を採用することで動作レスポンスを速くするとともに静音化を図っています。
フライホイールには真円度0.1μ、先端ぶれ1μ以下の高精度ダイナミックバランス型大型フライホイールを採用しています。

アンプ部にはヤマハ独自のピュアカレントダム方式を採用しています。これは、電源から常に一定の電流がアンプに供給される方式で、アースラインや電源ラインに信号電流が流れ込むことが無く、綺麗な電源電流が得られます。これにより回路内外に存在する各種のノンリニアの悪影響を受けることがなく、微小信号の再生能力も向上してます。
また、録音アンプにはローノイズオペアンプを使用しており、さらに±電源を採用したことでメタルテープにも対応しています。

ノイズリダクションシステムとしてドルビーB/Cタイプを搭載しています。

テープエンドでのオートフェードアウト/イン機能を搭載しています。
この機能をONにしていると、カウンターの残量表示が0.00になると、その時点でオートフェードアウト録音に入り、リバース後にオートフェードイン録音に入ります。

プログラム録音機能を搭載しており、録音時にプログラムを行うことで、それに合わせて自動的にテープ録音ができます。

フェードイン/フェードアウト機能を搭載しています。
フェードインは約8秒、フェードアウトは約4秒に設定されています。

未録音部残量表示機能を搭載しており、ワンタッチでテープ残量時間をカウンターに表示すると同時に録音可能な部分でスタンバイ状態となります。

オートソースチェンジ機能を搭載しており、テープ再生が終わった場合でもチューナー等へ自動的にソースが切り替わり、音楽再生を続けることができます。

モニタースピーカーアウト機能を搭載しており、録音しながらその音をチェックすることができます。
K-750ではリアパネルに搭載したスピーカー端子により、アンプを通さずにスピーカーでモニターが可能です。

テープの走行時間を分秒単位で確認できるリニアカウンターを搭載しています。

メモリーストップ機能を搭載しています。

録音開始地点まで巻戻した後に再生スタンバイ状態となるレックリターン機能を搭載しています。

前後1曲の頭出しが可能です。

3種類のリバースモードを搭載しています。

ブランクスキップ機能を搭載しており、再生中に無音部が約15秒以上続いた場合、自動的に早送りを開始して次の曲を頭出しすることができます。

同じ曲やプログラムを最高15回までリピート再生できるリピート機能を搭載しています。

約10秒ずつのイントロ再生を繰り返すイントロスキャン機能を搭載しています。

プログラム再生が可能です。

ブラックモデルのK-750とシルバーモデルのK-750Sの2種類のバリエーションがありました。

別売のワイヤードリモコンによってはなれた場所からも操作できます。

機種の定格

型式	カセットデッキ
ワウフラッター	0.04%以下(JIS WRMS) ±0.08%以下(EIAJ、W・ピーク)
録音再生周波数特性	30Hz～19kHz ±3dB
SN比	72dB(ドルビーC) 64dB(ドルビーB) 55dB(NR off)
総合歪率	1%以下
ヘッド構成	録再ヘッド:センダストヘッド 消去ヘッド:フェライトヘッド
メカニズム	2+1モーターセパレートドライブ
モーター	キャプスタン駆動用:DCサーボモーター リール駆動用:フラットトルクDCモーター ヘッド反転:DCモーター
オートリバース方式	フォトセンサーによるクイックリバース
メカニズムコントロール	マイコン制御フルロジック
メーター	2色12点ピークLED(-20dB～+8dB)
ノイズリダクション	ドルビーB/C
スピーカー出力	320mW(8Ω)
定格消費電力	18W
外形寸法	幅435x高さ113x奥行285mm
重量	5.5kg
別売	リモートコントロールユニット RS-15(￥6,500)