YAMAHA CDX-2020
¥182,000(1989年頃)
解説
4DAC構成のハイビットシステムを搭載したCDプレイヤー。
ヤマハのハイビットシステムを採用しており、CDの基本フォーマットを超えた高精度デジタル演算処理によってより滑らかなDAC出力を獲得し、自然な音質を実現しています。
また、ハイビットシステムの採用によって従来不可欠とされていたローパスフィルターを通さないピュアDACダイレクト再生を可能にしています。
デジタルフィルターには8fsx20ビットのデジタルフィルターを採用しており、サンプリングノイズを高域へ移行するとともに高分解能な出力を得ています。
ハイビットデジタルフィルターは225次+41次+21次という高精度なデジタル演算能力とデジタルフィルタ自身の特性によって帯域内リップル±0.0001dB以内、帯域外ノイズ-100dB以下となり、16bit分解能ではデジタル的にノイズレス&リップルレスを実現しています。
D/A変換部には22bit動作DACを片チャンネルあたり2個搭載しています。片チャンネルあたり2個搭載したことで正相と逆相の信号を用いて電源回路からのノイズ混入を防いでおり、高いS/N比を実現しています。
また、22bit動作タイプは分解能を向上するとともに一種のノイズリダクション回路としても働き、微少レベルのS/N比を大幅に向上させています。
電源部は大型2トランス構成となっており、デジタル/サーボ系とオーディオ系への給電を独立させ、相互干渉を排除しています。
さらにDAC部、オーディオ部にはそれぞれAクラス動作のシャントレギュレーター方式を採用しており、ローノイズ、低インピーダンスの電力供給を実現しています。
脚部にはピンポイント支持のGPレッグを採用しており、外来振動をシャットアウトしています。
新開発のデジタルエンファシス回路を搭載しており、0.001dBの高特性を実現しています。
0.2dBステップのデジタルボリュームを採用しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | CDプレイヤー |
周波数特性 | 2Hz~20kHz +0.2 -0.1dB |
高調波歪率 | 0.003%以下(EIAJ) |
S/N比 | 120dB以上(EIAJ) |
ダイナミックレンジ | 100dB以上(EIAJ) |
チャンネルセパレーション | 100dB以上(EIAJ) |
ワウフラッター | 測定限界以下 |
出力電圧 | 2Vrms |
ヘッドホン出力 | 280mV±20mV |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 20W |
外形寸法 | 幅473x高さ132x奥行392mm |
重量 | 15.8kg |
付属 | ワイヤレスリモコン |