YAMAHA CD-X1
¥99,800(1983年頃)
解説
CD第2世代のプレイヤーとして発売されたCDプレイヤー。
CD-X1には、2つのヤマハオリジナルCD専用LSIが搭載されています。
LSI-1(YM3511)は、サーボコントロール用のCMOSタイプで、光ヘッドや各部モーターのサーボコントロールをはじめ、EFM信号やサブコードの復調などのコントロールを高速処理しています。
LSI-2(YM2201)は、インターリーブ復調、誤り検出、誤り訂正などの各種信号処理機能に加え、デジタルフィルタが組み込まれています。
これらの集積化により回路の信頼性向上を図ると同時に、よりストレートなCD再生を実現し、さらに回路のシンプル化やコンパクト化を実現しています。
LSI-2(YM2201)にはデジタルフィルタが組み込まれています。
このデジタルフィルタによりサンプリング周波数を倍の88.2kHzに移動させることでアナログフィルタの負担を軽減し、高域位相ズレの問題を解消しています。
光ピックアップ部には、ディスクの信号トラックに対して斜めに3個のスポットビームを当てる3スポット方式を採用しています。この方式では、トラックずれを両端の2個で正確にチェックし、サーボコントロールLSIと相まって安定したトレースを実現しています。
駿足選曲機能や3速度FF・FB、リピート機能、残時間表示機能、合計23曲まで可能なメモリー機能、1曲ごとのオートポーズ機能、イニシャルリード前動作などの機能を搭載しています。
機種の定格
型式 | CDプレイヤー |
周波数特性 | 5Hz~20kHz ±0.5dB |
高調波歪率 | 0.0015%以下(1kHz) |
高調波歪率+雑音 | 0.005%(1kHz) |
ダイナミックレンジ | 95dB以上 |
SN比(1kHz) | フラット:95dB以上 IECフラット:98dB以上 IECA:100dB以上 |
ワウフラッター | 測定検知限以下 |
チャンネルセパレーション | 90dB以上(1kHz) |
出力電圧 | 2Vrms(FS時) |
ディスクローディング | モーター駆動水平ローディング |
光ピックアップ | 3ビームレーザー |
エラー訂正方式 | CIRC2重エラー訂正方式 |
D/A変換 | 16ビットリニア |
フィルター | デジタルフィルター+7次LCフィルター |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 12W |
外形寸法 | 幅340x高さ92x奥行290mm |
重量 | 3.6kg |