YAMAHA CD-3
¥89,800(1985年頃)
解説
デジタルフィルター組込みタイプのLSIを搭載したCDプレイヤー。
従来より微細化し、2μmルールにすることで回路の集積度を上げた新設計のLSIを採用しています。
デジタルフィルター組込みの信号処理用LSIはN-MOSタイプで、インターリーブ復調、誤り検出、誤り訂正などを含む各種デジタル信号処理を一つにまとめた構造となっています。
また、サーボコントロール用LSIは、高速処理が可能で消費電力の少ないC-MOSタイプとなっており、光ヘッドを含む各種サーボコントロールをはじめ、EFM信号やサブコードの復調といった信号処理を行い、外乱等の影響を排除して高信頼のディスク制御を叶にしています。
2倍オーバーサンプリングのデジタルフィルターを搭載しており、44.1kHzでサンプリングされているCDの信号を2倍の88.2kHzにすることで、アナログローパスフィルターの負担を軽減しています。
また、アナログローパスフィルターは3次アクティブフィルタで構成されており、位相特性の急峻な変化を抑えて素直な特性を獲得しています。また、アナログローパスフィルターには良質のコンデンサを厳選して使用しています。
光ヘッド部には3ビーム方式を採用しています。この方式では3本のビームを斜めに照射し、先行のビームと後行のビームとの誤差を検出して精密な高速サーボをかけています。
さらにNew ALPC回路を搭載しており、ディスクからの反射光量を自動的に制御することで安定した読取りを可能にしています。
大型で低インピーダンスの大容量電源を採用することで高音質化を図っています。
9曲ランダムプログラム機能や、全曲/プログラム/A-B間のリピート機能、インデックスサーチ、モニターが可能な2スピードサーチを搭載しています。
ボリューム付きヘッドホン端子を搭載しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | CDプレイヤー |
光ヘッド | 3ビームレーザー・軸スライド型 |
フィルター | デジタルフィルター 3次アナログアクティブフィルター |
周波数特性 | 3Hz~20kHz +0.5 -1.0dB |
高調波歪率 | 0.004%(1kHz、EIAJ) |
SN比 | 98dB(EIAJ) |
ダイナミックレンジ | 96dB(EIAJ) |
チャンネルセパレーション | 90dB(1kHz) |
ワウフラッター | 測定限界以下 |
出力電圧 | 2Vrms |
機能 | 9曲ランダムプログラム インデックスサーチ リピート(全曲・プログラム曲・A-B間) |
外形寸法 | 幅435x高さ94x奥行291mm |
重量 | 5.7kg |
付属 | ワイヤレスリモコン |