
YAMAHA HP-2
¥7,000(1975年頃)
解説
マリオ・ベリーニがデザインした全面駆動型ヘッドホン。
世界的に有名なイタリアのインダストリアルデザイナーであるマリオ・ベリーニがデザインしています。
ヤマハが独自に開発したオルソダイナミック方式を採用しています。
この方式では100分の12ミリという薄いフィルム上にアルミコイルをエッチングで形成した軽量ダイアフラムを採用しており、2枚のディスクスクリーン状のフェライトマグネットで挟んだ構造となっています。極めて軽くコンプライアンスの高いダイアフラムを直接全面駆動する事で高域から低域まで十分に伸びた音を実現しています。
人間工学を駆使して追求したデザインとなっており、総重量とイヤーパッドの押圧力の軽さを機能的なデザインにまとめています。
また、2重にしたヘッドバンドとユニバーサルジョイントによって自然なフィーリングが得ています。
カラーバリエーションは4種類あり、ブラック、レッド・ブラウン、グリーン、クリームがありました。
機種の定格
型式 | オルソダイナミック型ヘッドホン |
インピーダンス | 150Ω |
ダイアフラム径 | 直径46mm |
ダイアフラムフィルム | 12μポリエステル |
マグネット材質 | 等方性フェライト |
マグネット寸法 | 直径46mmx厚さ2.5mm |
マグネットヨークプレート | 無し |
マグネット表面磁束密度 | 950gauss |
周波数特性 | 20Hz~20kHz |
出力音圧レベル | 93dB/mW(101dB/V) |
定格入力 | 3W(128dB SPL) |
最大入力 | 10W(133dB SPL) |
高調波歪 | 90dB SPL時:-50dB(0.3%)以下 120dB SPL時:-30dB(3%)以下 |
パッド形式 | supra aural |
パッド押圧力 | 150g(耳間隔140mm) |
コード | ステレオプラグ付きストレート、2.4m |
重量 | 190g(コード含まず) 230g(コード含む) |