YAMAHA CX-1
¥98,000(1994年発売)
解説
音楽の美しさを再現するため、アンプの基本である高S/N、低歪率を追求したプリアンプ。
フラットアンプ部は初段にローノイズデュアルFETを用いるとともに、NFB回路には原理的にノイズを発生することのないコンデンサを用いることで全ての入力ソースに対してピュアな再生音を獲得しています。
またボリュームには、フラットアンプの前後で調整する4連ボリュームを採用しており、ボリュームを絞った小音量時にノイズレベルを最大16dB減少できるため実使用時のS/Nを向上しています。
全ての入力端子直後にバッファアンプを搭載しています。これにより入力信号を低インピーダンスに変換することで外来ノイズからの影響を排除しています。
全ての入力ソースに対応しているピュアダイレクトスイッチを搭載しています。
スイッチをONにすると、トーンコントロールやバランスをバイパスし入力セレクタと音量ボリュームを通過するだけでパワーアンプに直結するというシンプルでダイレクトな信号経路となります。
MM/MC対応フォノイコライザアンプを搭載しています。
MCヘッドアンプには低ノイズのコンプリメンタリートランジスタを4個使用してS/Nを実現しています。
また、MMアンプにもRIAA素子を2個使用するなど、高精度化を図っています。
インシュレーターにはガラス繊維を混入した高比重防振ベースを開発・採用しています。
これによりトランスなどで発生するアンプ内部の振動を最小限に抑えています。また、この防振ベースに全てのパーツを取り付ける事により、振動による悪影響を抑えています。
操作性を考慮し、CDプレイヤーなどヤマハRS対応ソース機器の操作も可能なシステムリモコンが付属しています。
また、電源ON/OFF、ボリューム、入力切替え操作ができる上、コントロール端子の接続によりMX-1の電源も同時にON/OFFすることが出来ます。
機種の定格
型式 | コントロールアンプ |
入力感度/インピーダンス | Phono MC:100μV/1k、220Ω Phono MM:2.5mV47kΩ CD、他:150mV/47kΩ |
最大出力 | 8V |
S/N比 | Phono MC:84dB Phono MM:89dB CD:110dB AUX、Tuner、Tape1、2:107dB Tape3:109dB |
全高調波歪率 (20Hz~20kHz) |
Phono MC:0.003% Phono MM:0.002% CD他:0.002% |
周波数特性 | 20Hz~20kHz ±0.2dB |
RIAA偏差 | ±0.2dB |
チャンネルセパレーション (1kHz/10kHz) |
Phono MC、MM:80dB/70dB CD他:85dB/65dB |
残留ノイズ(IHF-A) | 1.0μV |
トーンコントロール | Bass:±10dB(50H)z Treble:±10dB(20kHz) |
電源 | AC100V 50/60Hz |
消費電力 | 27W |
外形寸法 | 幅438x高さ86x奥行405mm |
重量 | 8.8kg |
付属 | リモコン |