YAMAHA C-2x
¥220,000(1987年頃)
解説
必要最小限の機能をおさえながら、性能・音質の上で妥協をなくし、アンプの理想像を追求して作られたプリアンプ。
ローノイズトランジスタ8個を片chパラレルプッシュプルで構成したMCヘッドアンプを搭載しています。ヤマハ独自のZDR回路の採用もあいまって、信号入力として厳しい方形波も通す高特性を得ています。
イコライザアンプは、High-gmローノイズ・デュアルFET採用によるパラレル構成となっています。
MCヘッドアンプと同様にZDR回路を設けており、さらにカートリッジ実装時のノイズを約3dB改善するカレントノイズサプレス回路を採用しています。
また、Phono入力を2系統搭載しており、Phono2は47kΩ、220pF固定としたうえ、Phono1ではMCポジションで100Ωと1kΩ、MMポジションで47kΩのまま100、200、300pFと選択が可能です。
さらに、リアパネルでイコライザアンプのゲインを切換可能とし、他入力との調整を容易にしています。
高品質フィルムコンデンサを採用したNF型トーンコントロール回路。高精度21点クリック特殊ボリューム及びセンターディフィート機構。
小音量時のS/Nを改善する4連ボリューム搭載しています。
イコライザアンプ部とフラットアンプ部を独立給電する2トランス独立電源を採用し、4700μFの低倍率ケミコンを8個仕様しています。
電源オンオフ時のショックノイズを防止する半導体スイッチ採用のミューティング回路を搭載しています。
低インピーダンスの信号送り出しを可能にする0dBバッファアンプを出力アンプに搭載しています。
高周波特性に優れたコンポジットプリント基板を採用しています。
外乱の影響を防止し、各アンプ部を個別に収納したユニットアンプとしています。
アルミ押し出し一体成型のフロント・アッパーパネルを採用しており、ボリューム、バランス、トーンコントロール及びスイッチ類は無垢アルミ削り出しのもを採用しています。
サブソニックフィルタスイッチ、ステレオ・モノモード切換スイッチ、オーディオミューティングスイッチを搭載しています。
インプットセレクタ独立のRec Outセレクタを搭載しています。
非磁性体無垢真鍮削り出しによる金メッキ入出力端子を採用しています。
極性表示付OFC電源コードを使用しています。
機種の定格
型式 | ステレオプリアンプ |
入力感度/インピーダンス | Phono1 MC:100μV-316μV/100Ω、1kΩ Phono1 MM:2.5mV-7.9mV/47kΩ(入力容量100pF、220pF、330pF) Phono2:2.5mV-7.9mV/47kΩ(入力容量220pF) DAD:150mV/2.2MΩ AUX他:150mV/47kΩ |
最大許容入力 | MC:21mV MM:530mV |
周波数特性 | MC、MM:20Hz~20kHz ±0.2dB AUX他:10Hz~100kHz |
トーンコントロール (最大可変幅/T.O.F.) |
Bass:±10dB(350Hz) Treble:±10dB(3.5kHz) |
サブソニックフィルター | -12dB/oct(15Hz) |
全高調波歪率 | MM:0.001% MC:0.002% AUX他:0.001% |
S/N比(IHF-A) | MM:93dB MC:88dB |
電源 | AC100V、50/60Hz |
消費電力 | 30W |
外形寸法 | 幅435x高さ74x奥行353mm |
重量 | 8kg |