YAMAHA B-2x
¥270,000(1987年頃)
解説
パワーとクオリティの両立を目指し、最も自然で最もオーソドックスな音の理想像を追求したステレオパワーアンプ。
200W+200W(6Ω)の純A級動作を実現するために、高効率Dual Amp Class A回路を搭載しています。
この回路は、ピュアA級アンプとAB級アンプとで構成され、負荷はA級アンプとAB級アンプの出力にそれぞれ接続し、NFBは負荷両端からA級アンプに掛けています。これによってAB級アンプがA級アンプをサポートする形となり、クオリティに関わることなく電力損失を分担し、A級アンプは本来のクオリティと特性をハイパワーで供給できるようになっています。
このDual Amp Class A回路により、NPN、PNPどちらのトランジスタもクリップすることなく動作し、スイッチング歪やクロスオーバー歪の無い音を得ています。また、この回路ではアースに信号電流が流れないノンカレントアースとなるため、信号変調やフラツキが解消され、優れた増幅安定度を維持しています。
ヤマハ独自のZDR回路を採用しています。この回路ではゲイン1の補正アンプをNFBループに設けることにより、出力段の微小ノンリニア成分をキャン瀬宇rしています。
全く同一のパワーアンプユニット基盤を左右独立に用意し、それをシャーシ内部にシンメトリーに配置した完全ツインモノ・コンストラクションを採用しています。これにより構造的バランスが保たれ、左右チャンネルの相互干渉を排除しチャンネルセパレーションを向上しています。
左右独立の入力ボリュームを背面に搭載しています。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ |
定格出力(20Hz~20kHz) | 4Ω:240W+240W(歪0.003%) 6Ω:200W+200W(歪0.002%) 8Ω:170W+170W(歪0.002%) |
パワーバンド幅 | 10Hz~100000Hz(8Ω、85W、歪0.002%) |
入力感度/インピーダンス | 1.3V/25kΩ(8Ω、1kHz、170W) |
周波数特性 | DC~100000Hz、+0 -1dB |
S/N比 | 124dB(IHF-A、入力ショート) |
全高調波歪率 | 0.002%(8Ω、10Hz~20000Hz、85W) |
チャンネルセパレーション | 95dB(1kHz、入力ショート) |
ダンピングファクタ | 200以上(1kHz、8Ω) |
残留ノイズ | 23μV(IHF-A) |
電源 | AC100V、50/60Hz |
消費電力 | 470W |
外形寸法 | 幅435x高さ165x奥行422mm |
重量 | 26kg |