YAMAHA AX-10
¥50,000(1994年頃)
解説
ToP-ART(Total Purity Audio Reproduction Technology)コンポーネントとして作られたプリメインアンプ。
CD入力端子の直後に超ローノイズアンプを設置したCDダイレクトアンプを採用しています。
これにより実使用時のSN比を10dB改善しており、インピーダンスの低下によって外部ノイズの影響を受けにくくしています。
ピュアダイレクトスイッチを搭載しています。
このスイッチをONにすると最短の信号経路でボリュームからパワーアンプへ直結します。
内部コンストラクションはプリアンプ部と電源トランスを大きく離し、パワーアンプ入り口から出力端子までを左右対称に配置することで音の濁りや歪感を抑えています。
また、スピーカーA/B端子それぞれに金メッキ2接点リレーを直結してアンプ出力からの経路を最短化しています。さらに電源系および出力系の配線にはφ1.6mmの極太ワイヤーを多用するなどの処理をし、安定したドライブ能力と透明感や音場感の両立を図っています。
アンプの内部インピーダンスを低く抑え、かつダンピングファクターが常に一定となるリニアダンピングサーキットを採用しています。
これにより周波数の変化に左右されずに20Hz~20kHzまでフラットなダンピングファクターを実現しています。
6mm厚のアルミ無垢材によるフロントパネルを採用しています。
ヒートシンクのフィンをダンプするなど、内部振動や共振の低減を図っています。
大型電源トランスやバナナプラグ対応のスピーカー端子、ツイン接点金メッキリレー、金メッキ処理CD入力端子、アルミ無垢材削り出しノブなどのパーツを採用しています。
Phono入力を搭載しています。
ヤマハRS対応ソース機器の操作が可能なシステムリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
定格出力 | 80W+80W(6Ω、歪0.03%、20Hz~20kHz) 100+100W(6Ω、EIAJ) |
ダイナミックパワー | 200W+200W(2Ω) |
入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ CD他:150mV/47kΩ Main in:1.0mV/10kΩ |
周波数特性 | 20Hz~20kHz ±0.5dB |
全高調波歪率 (20Hz~20kHz) |
0.005%(MM→Rec out、3V) 0.025%(CD他→SP out、35W) |
S/N比(IHF-A) | Phono MM:82dB(2.5mV) CD:110dB(ピュアダイレクトON) |
ダンピングファクター | 150(20Hz~20kHz、8Ω) |
電源 | AC100V 50/60Hz |
消費電力 | 135W |
外形寸法 | 幅280x高さ119x奥行389mm |
重量 | 8.2kg |
付属 | システムリモコン |