YAMAHA AVC-50
¥84,800(1987年頃)
解説
映像入力4系統、音声10系統を備えたビデオエンハンサ、サラウンド内蔵のAVプリメインアンプ。
映像と音声のソースを自由に組み合わせ再生するなどの機能を搭載しています。
AV双方向のダビング編集を自由にできる映像・音声独立のフルRec Outセレクタを搭載しています。
映像Rec Out2系統、音声Rec Outを4系統を搭載しており、2台同時録画、4台同時録音を行う事が出来ます。
画像コンディションを補正できるよう、3モードのビデオエンハンサを設けています。
ディティールモードでは、映像周波数を調整することにより、画像の細部を修復します。
シャープネスモードでは、明部と暗部の境界をより明確に際立たせ画像のエッジを強調します。
ビデオレベルモードでは、映像信号レベルの大きさをコントロールし、画面の微妙な明るさを調整します。
これら3つのモードを操作することにより、画像コンディションを整える事が出来ます。
特に、シャープネスには輝度信号予測形ピクチャークリーン回路を搭載し、画面内の明部・暗部を予測して画像の縁どりを明快に浮かび上がらせます。
また、補正前/補正後の画像比較が即座に行えるビデオエンハンサ・オンオフスイッチを搭載しています。
音場効果再生を可能にする6モードのサラウンドを搭載しています。
シミュレーテッドステレオモードでは、モノラルソースをくし形フィルタで2chに振り分け擬似ステレオ化します。
シミュレーテッドさラウンドモードでは、さらにリア側のみディレイを掛けてサラウンド再生をします。
ディフィートモードでは、モノラル/ステレオソースを4スピーカーにスルー再生します。
ナチュラルサラウンドモードでは、ステレオソースに含まれる残響成分をくし形フィルタで振り分けリアから再生します。
ホールサラウンドモードでは、さらにディレイを掛けて、より深く拡がり感を持たせてサラウンドを再生します。
ドルビーサラウンドモードでは、ドルビーサラウンドデコーダにディレイユニットを組み合わせ、ドルビーサラウンドのクレジットの付いたビデオソフトを再生します。
ディレイタイムは10ms~30msまで連続可変で、低域の量感を高めるバスエクステンションスイッチや、高域ノイズをカットするハイフィルタスイッチを搭載しています。
RSマークのついたヤマハコンポーネントの各操作も可能なリモコンが付属します。
機種の定格
| 型式 | AVプリメインアンプ |
| <オーディオ部> | |
| 定格出力 | 50W+50W(6Ω、20Hz~20000Hz、歪0.05%) 85W+85W(6Ω、1kHzトーンバースト10%、EIAJ) |
| ダンピングファクタ | 80(1kHz、8Ω) |
| 入力感度/インピーダンス | MM:2.5mV/47kΩ AUX他:150mV/47kΩ Main In:500mV/47kΩ |
| 出力電圧/インピーダンス | Rec Out:150mV/470Ω Pre Out:500mV/1kΩ |
| 最大出力 | 7V(20Hz~20000Hz、歪0.05%、Pre Out) |
| 周波数特性 | 20Hz~20000Hz、±0.5dB(AUX他) |
| 全高調波歪率 | MM:0.005% AUX他:0.005% Main In:0.05% |
| S/N比 | MM:82dB AUX他(フロント/ドルビーリア):103dB/87dB Main In:108dB |
| 残留ノイズ | SP out:150μV |
| チャンネルセパレーション | MM:65dB AUX他:55dB |
| バスエクステンション | +8dB(70Hz) |
| ハイフィルター | -12dB/oct(10kHz) |
| オーディオミューティング | -20dB |
| <ビデオ部> | |
| 定格入出力 | 1.0Vp-p(75Ω) |
| ビデオS/N比 | 50dB |
| ディティール | 0~+4dB(1MHz) |
| シャープネス | 0~+7dB(2MHz) |
| ビデオレベル | -3~+3dB |
| <総合> | |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 118W |
| ACアウトレット | Switched:300W Unswitched:200W |
| 外形寸法 | 幅435x高さ111x奥行306mm |
| 重量 | 6.7kg |
| 付属 | リモコン RS-AVC50 |