YAMAHA A-5D
¥49,800(1981年頃)
解説
A-5をベースに改良を施したプリメインアンプ。
イコライザアンプにはローノイズFETによる差動入力+高精度オペアンプICを採用しています。
さらに、RIAA素子には誤差が±1%の金属被膜抵抗と±2%のPSコンデンサを採用することですぐれた特性を得ています。
また、フロントのPhonoスイッチ切換によりMCカートリッジにも対応しています。
パワーアンプ部では、電圧増幅段に高信頼性のハイブリッド型IC、電力増幅段にはディスクリートの3段ダーリントン接続のSEPP-OCLを用いたDC構成となっています。
電源部には10,000μFのオーディオ用ケミコンと容量の大きなトランスを採用しており、増幅格段の安定した動作を可能にしています。
また、微細な信号を扱うプリアンプ部には特に安定化電源を採用したりランプ用に別巻線で定電圧を送るなどの注意が払われています。
保護回路には、スピーカーにとって有害なDC電圧が発生した場合に自動検出するスピーカー保護リレーや、PCリミッタ回路などを設けています。
トーンコントロール回路にはヤマハ独自のNF-CR型を採用しています。さらに、新開発のボリュームを採用することで素直な特性が得られるようになっています。
このトーンコントロール回路には、ソリのあるレコードなどから発生する有害な超低音をシャープにカットしてスピーカーを保護するサブソニックフィルターを内蔵しています。
ラウドネス回路には、実際に聴く人の耳を基準にしてコントロールできるようにしたコンティニュアスラウドネスを搭載しています。
テーpウヒスやスクラッチノイズなどをカットするため、ハイフィルターを搭載しています。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ | ||||
定格出力(0.01%歪) | 20Hz~20kHz:60W+60W(8Ω) 1kHz:65W+65W(8Ω) |
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パワーバンド幅 | 10Hz~50kHz(30W、8Ω、0.05%歪) | ||||
ダンピングファクタ | 80(1kHz、8Ω) | ||||
入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:160μV/100Ω Tuner、AUX、Tape:150mV |
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最大許容入力(0.01%) | Phono MM:150mV Phono MC:8.0mV |
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出力電圧/インピーダンス | Rec Out:150mV/470Ω Headphone(0.01%):0.9V/8Ω、7V/100Ω |
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周波数特性 | AUX、Tape、Tuner:20Hz~20kHz -0.2dB | ||||
RIAA偏差(30Hz~15kHz) | Phono MM:±0.3dB Phono MC:±0.5dB |
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全高調波歪率(20Hz~20kHz) | MC→rec out(3V):0.01% MM→rec out(3V):0.005% AUX、Tape、Tuner→sp out(8Ω、1W):0.01% |
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残留ノイズ(IHF-A) | 210μV以下 | ||||
SN比(IHF-Aネットワーク) | Phono MM:86dB Phono MC:70dB Tuner、TV、AUX、Tape:104dB |
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残留ノイズ(Volume Min、IHF-A) | 120μV以下 | ||||
チャンネルセパレーション(Volume -30dB) | MM(ショート):80dB MC(ショート):80dB Tuner(5.1kΩ):80dB |
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SN比(IHF-Aネットワーク、入力ショート) | Phono MM:86dB Phono MC(250μV換算):70dB AUX、Tape、Tuner:100dB |
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トーンコントロール特性 |
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フィルタ特性 | ローフィルター(内蔵):10Hz、12dB/oct ハイフィルター:10kHz、12dB/oct |
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コンティニュアスラウドネスコントロール | 最大補正量(1kHz):-20dB | ||||
使用半導体 | トランジスタ:19個 IC:3個 FET:4個 ダイオード:16個 |
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ACアウトレット | switched:2系統、90W unswitched:1系統、200W |
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電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz | ||||
定格消費電力 | 150W | ||||
外形寸法 | 幅435x高さ112x奥行299.5mm | ||||
重量 | 7kg |