オーディオの足跡

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SYSTEM6の画像
 解説 

System5の改良型として開発されたフロア型スピーカーシステム。

System6は上部のWatt-6と低域を受け持つPuppy-6で構成されています。
低域には20cmコーン型ウーファーを2個使用しており、Puppy-6に搭載しています。
中域には17cmコーン型ミッドレンジを使用し、高域には2.5cmドーム型ツィーターを使用しており、Watt-6に搭載しています。

System5からの改良点は2点で、Puppyのエンクロージャー素材変更とWattの放射アングル調整機構になります。

Puppy-6ではPuppy-5からエンクロージャー素材が変更されています。
Puppy-5はX-1に利用したエンクロージャー材料を主要な部分に使用していますが、Puppy-6ではMAXXで培ったノウハウによって得られた高密度ポリフェノリックレジンをベースとした素材を全面的に採用しています。これにより共振が半減され、よりクリーンでスピードの早い低域再生を実現しています。
また、Puppy-6では高さを55mm、幅を12mm大きくした上で内部構造を一新しており、内容積のボリュームを増加させています。これによりスペック上では20Hzまでの再生を実現しています。

Watt-6では放射アングルの調整がされており、タイムアライメント機構を搭載することでより多くのリスニング条件や環境下で理想的な再生を可能にしています。
この機構はWAMM、MAXX、X-1で実績のある特許技術であるPHD(Phase Delay Correction)を応用したもので、Watt-6の垂直方向角度を変えられるようにすることでリスナーの位置に合わせた位相補正が可能となっています。
Watt-6は3本のスパイクによって支えられているため、共振から解放されたよりシャープなイメージ像を実現しています。

ネットワーク部は1/1000の精度を保障する高品質材料の選別や、そのカプセル、ケース、設置位置などを十分に検討し、ヒアリングで吟味して決定しています。これによりエンクロージャー内部でのネットワークへの影響を低減し、音質への悪影響を抑えています。
また、ツィーターには個別チューニングが施されており、振動板が起こすバックウェーブの干渉を徹底して排除しています。

Watt-6とPuppy-6は共にバスレフ方式を採用しています。
エンクロージャーはブリガムヤング大化学研究教室との共同研究によって開発された素材を使用しています。また、内部は徹底して共振対策が施されており、特許取得しているクロスブレーシングを施し、さらに亜鉛板によって共振スポットを抑えています。これによりノイズフロアレベルの低下を達成し、測定できないスピーカーのS/N比という根本的な問題にメスを入れています。

外観はペイント処理と鏡面仕上げが施されており、好みのカラーが選べるようになっていました。
この塗装は自動車の塗装施設を工場内に組み込んで行われており、高級車と同等の仕上げが行われています。

各ユニットの誤差を非常にシビアな許容範囲に抑え、さらに放射アングルを調整することでリスニングポジションにおいて優れたステレオイメージと音源の位置再生を得ています。

機種の定格
方式 3ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式・フロア型
使用ユニット 低域用:20cmコーン型x2
中域用:17cmコーン型
高域用:2.5cmドーム型
インピーダンス
周波数特性 21Hz~21Hz -3dB
出力音圧レベル 92dB/W/m
要求パワー 7W/ch minimum
外形寸法 幅305x高さ1,016x奥行470mm
重量 73.5kg