
WADIA Wadia830
¥550,000(1998年発売)
解説
最新のディジマスター3.1ソフトウェアを搭載したCDプレイヤー。
D/A変換部にはワディアの新世代デコーディングコンピューターで豊富な実績を積む超高速DSPのモトローラ56004を搭載しています。
24ビットという余裕のある演算分解能と最新のディジマスター3.1ソフトウェアとのコンビネーションにより、ワディア独自の32倍リサンプリングを高精度で遂行します。これにより、音楽信号のタイムドメイン(時間的・過渡的)領域での再現性に光を当てたディジマスターアルゴリズムのポテンシャルを発揮しています。
CDトランスポート部には安定性と静粛性を追求した新設計のフルディスククランピング方式ターンテーブルメカニズムを搭載しています。
また、インターナルクロックリングを採用しており、D/A変換部と近接配置されたマスタークロックによってD/Aコンバーターとトランスポート側サーボコントロールを完全にリンクさせることで、優れた低ジッター特性を実現しています。
デジタルボリュームコントロールには最新バージョンを採用しています。
メインの音量調整と別に5段階(0.3~4.2V)の出力レベル設定機能を搭載しており、実使用時のビットレゾリューションを大幅に高めています。また、内部ディップスイッチの設定変更によりオーディオ出力の最大レベル(0dB)を最適化することで、パワーアンプの入力感度やスピーカーの能率、リスニングレベルなどに起因する過度のアッテネーションを回避しています。
電源部にはトロイダルトランスを使用しています。
リアパネルはオプションで入出力インターフェイスの追加・変更が容易に行えるモジュラー設計となっています。
さらにインプットレシーバーなどのアップグレードによって将来的に24bit/96kHz入力などのデジタルソースへの対応が可能な拡張性を備えていました。
ブラックとシルバーの2色のカラーバリエーションがありました。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | CDプレイヤー |
<トランスポート部> | |
CDドライブメカニズム | PD-S505型、フルディスククランピング方式ターンテーブルメカニズム |
量子化ビット数 | 16ビット/チャンネル |
変調方式 | EFM |
誤り訂正方式 | CIRC |
ピックアップ | 光学式3ビーム対象レンズ駆動方式 |
<D/Aコンバーター部> | |
デコーディング方式 | デジマスター |
リサンプルレート | 32倍 |
デジタル入力プロセシング許容値 | 24ビット |
分解能 | 21ビット |
デジタルボリュームコントロールレンジ | 50dB |
出力帯域幅 | DC~20kHz |
バスバンドリップル | 0(モノトリック) |
チャンネル位相差 | 0.5゜以下(10kHz) |
チャンネルセパレーション | 110dB以上(1kHz) |
CPU能力 | 36MIPS |
CPU演算分解能 | 216dB(36ビット) |
位相反転 | デジタル領域 |
出力バッファ | モノリシック |
ピーク出力電流 | 250mA |
出力バッファスルーレート | 2000V/μsec. |
出力レベル(0dB基準) | 0.3~4.2Vrms、5段階選択式) |
オーディオ出力 | 2系統、同時使用可能 バランス(XLR):1系統 シングルエンド(RCA):1系統 |
モジュラリティ/アップグレードアビリティ | XILINXプログラマブル・ゲートアレー(ハードウェア) ソケットマウントROM(ソフトウェア) |
<総合> | |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 18W |
外形寸法 | 幅430x高さ120x奥行370mm |
重量 | 7.3kg |
付属 | リモートコントローラー |
別売 | デジタル入力(4系統):ST、TOS、SPDiF(BNC)x2 デジタル出力(2系統):ST、SPDiF(BNC)x2 |