WADIA Wadia6
¥680,000(1992年発売)
解説
ワディア初の一体型CDプレイヤー。
D/A変換部にはワディア独自の方式を採用しており、デコーティングコンピューター単体機と同等のディジマスターソフトウェアとDSPによる超高速演算を用いて32倍オーバーサンプリング相当のD/A変換を可能にしています。
また、回路面のさらなるブラッシュアップによって20ビットの高分解能を安定して得ています。
トランスポート部にはVRDSを採用しています。
筐体構造にはワディア独自の方式を採用しており、デジタル信号のジッターを増大させる原因となっていた電磁的共振を筐体内で分散(デチューン)することで信号精度の向上を図っています。この方式ではD/AコンバーターとCDドライブとを一体化した場合に問題とされる、メカニズム部やその周辺回路からの機械振動や輻射によるデジタル信号精度への悪影響を低減しています。
ボリューム部にはデジタルボリュームコントロールを採用しています。
Wadia6ではスケーリングアルゴリズム処理によってデジタル信号レベルを直接変化させる方式を採用しており、最大出力時で20ビット以上、最大出力の6.25%時で18ビット以上、0.4%まで絞った状態で16ビット以上の精度を確保しています。
1300V/μsの高スルーレートを誇るバッファーの搭載と相まって、プリアンプやアナログボリュームを通さずにパワーアンプへのダイレクト接続を可能にしています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | CDプレイヤー |
<トランスポート部> | |
CDドライブメカニズム | VRDS |
量子化ビット数 | 16ビット/チャンネル |
変調方式 | EFM |
誤り訂正方式 | CIRC |
ピックアップ | 光学式3ビーム方式 AlGaAs半導体レーザー 波長780nm |
デジタル出力 | AES/EBU:XLR端子、1系統 S/PDIF:STリンク光/BNC同軸端子、各1系統 |
<D/Aコンバーター部> | |
デコーディングソフトウェア | ディジマスター |
リサンプリングレート | 32倍 |
分解能 | 20ビット |
出力帯域幅 | DC~20kHz |
パスバンドリップル | 0 |
チャンネル位相差 | 0.5゜以下(10kHz) |
チャンネルセパレーション | 100dB以上(1kHz) |
CPU能力 | 36MIPS |
位相反転 | デジタル領域 |
出力バッファ | モノリシック スレッジハンマー方式 |
ピーク出力電流 | 400mA |
出力バッファスルーレート | 1,300V/μsec |
出力レベル | 3.2Vrms |
オーディオ出力 | バランス:XLR端子、1系統 アンバランス:RCA端子、1系統 |
<総合> | |
消費電力 | 25W |
外形寸法 | 幅350x高さ155x奥行408mm ポイント受けベース使用時:高さ162mm |
重量 | 15kg |
付属 | リモコン ポイント受けベース(4個) |