WADIA Wadia12
¥248,000(1993年発売)
解説
よりコンベンショナルなデジタルフィルターを使いつつDSP処理の時間軸精度にどこまで迫るかを追求したD/Aコンバーター
入力部にはディスクなどに記録されたクロック信号を完全に復調するための高いスタビリティを誇るクロックリカバリー回路を搭載しています。
この回路では時間軸歪の低減性能を第一に考慮しており、平均的な性能のCDプレイヤーと組み合わせた場合でも信号精度をアップし、以降のD/A変換プロセスにおけるクオリティ向上を実現しています。
D/A変換部にはWadia12専用に開発された独自の新D/A変換システムを搭載しています。
この回路は厳選されたデジタルフィルターによる8倍リサンプリングと、2基の19ビットDACで構成される1次ラグランジュ・リサンプリングで構成されており、トータル16倍のリサンプリングを実現しています。
また、アナログフィルターの排除や新I/V変換素子によるダイレクトカップリング出力段の採用など、アナログ復調時の群遅延による位相誤差を追放しています。
ST光端子をはじめ、Spdif同軸やEIAJ光端子、AEX/EBU(XLR)の4系統の入力端子を搭載しています。
それぞれはフロントパネル上のスイッチで選択でき、多彩な機器を接続できます。
出力端子にはRCAピン端子に加えてXLRコネクターによるバランス出力端子を搭載しています。
フロントパネルには位相反転スイッチ及びエンファシス表示インジケーターを備えています。
機種の定格
| 型式 | D/Aコンバーター |
| リサンプリングレート | 16倍 |
| 分解能 | 19ビット |
| 出力帯域幅 | DC~20kHz |
| パスバンドリップル | 0.00005dB |
| 対応サンプリングレート | 48kHz、44.1kHz、32kHz(自動選別) |
| 位相反転 | デジタル領域 |
| アップデート | プログラマブルゲートアレイ・チップおよびソケット式DACにてハードウェアアップデート可能 |
| 出力レベル | 12.5dBV |
| チャンネルセパレーション | 110dB以上(1kHz) |
| チャンエル位相差 | 0.5゜以下(10kHz) |
| デジタル入力 | 光ファイバー(STリンク) S/P DIF(BNC同軸端子) EIAJ光ファイバー(TOSリンク) AES/EBU(XLR端子) 各1系統、合計4系統 |
| オーディオ出力 | バランス(XLR端子) アンバランス(RCA端子) 各1系統 |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 8W |
| 外形寸法 | 幅350x高さ79x奥行273mm ポイント受けベース使用時:高さ83mm |
| 重量 | 4.9kg |
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