
VIENNA ACOUSTICS Strauss(T-4)
¥720,000(2台1組、1990年代後半頃?)
解説
傾斜エンクロージャーを採用したフロア型スピーカーシステム。
型名はStraussですが、日本国内ではT-4という名前で販売されました。
中低域には18cmコーン型ユニットを2個搭載しています。
カーボンファイバー混抄高乾燥ペーパーコーンと精密マグネットシステムを組み合わせた構造となっています。
2個のユニットは並列駆動ではなく、独自のクロスオーバー設計に基づきスタガード動作をさせています。上部のユニットは中音域および低音全域を処理し、ツィーターと構造的に誓い事を生かして2つのユニットのインテグレーションを高めています。また、下部のユニットでは高めの周波数帯域の出力を周波数が高くなるにつれ徐々に減衰していく仕組みとなっています。
高域には2.5cmドーム型ツィーターを搭載しています。
このユニットはカスタムメイド品となっており、振動板にはシルクドームダイアフラムを採用しています。
磁気回路には積層された3つのネオジウムマグネットを採用しており、中央に穴を開けることで内部の音波がダンピングチャンバーへ導かれ、内部圧力を抑制して圧縮効果を除去することを可能にしています。また、バッフルへのマウントはシリコンとゴムによる独自のマウンティングシステムにしており、ツィーターをエンクロージャーから分離し、エンクロージャーの共振による影響を排除しています。
超低域には28cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板にはカーボンファイバーで強化した高乾燥ペーパーコーンに加え、ロングスロー構造のボイスコイルを採用しています。
クロスオーバーポイント70Hzイカを受け持つ大口径ウーファーによってミッドバスユニットの負担を軽減しています。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
内部は有限要素法解析に基づくブレーシング構造を広範囲に採用しています。また、後方へ傾斜したデザインとすることで最適な位相整合が得られるようにしています。
強大なエネルギーの影響を受ける前後バッフルには4cmの天然ウッドを採用しており、各コーナーをラウンドシェイプとすることで不要複写の影響を低減しています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式・トールボーイ型 |
ユニット | 超低域用:28cmコーン型 中低域用:18cmコーン型x2 高域用:2.5cmドーム型 |
周波数特性 | 27Hz~30kHz |
インピーダンス | 4Ω |
感度 | 90dB |
推奨入力 | 50W~400W |
外形寸法 | 幅194x高さ1,160x奥行424mm |
重量 | 55kg |