VICTOR T-X500
¥39,800(1984年11月発売)
解説
受信性能とオーディオ性能のバランスを追求するとともに、ビクター独自のマイコン機能で操作性と実使用性を向上させたFM/AMステレオチューナー。
電波の入り口となるRFアンプに通信衛星用の素子であるガリウム・ヒ素FETを起用し、同調素子には銅フレームのハイQバリキャップを用い、5連型としています。
これらのフロントエンド全体は厳重にシールドし、SN比や妨害排除性能等を向上させています。
MPX回路にはセラミック共振子によるPLL・ICを採用し、不要信号の混入やビート妨害を大幅に低減しています。
また、半導体コンデンサーやソフトリカバリーダイオードなどを使用し、全回路にわたりトータルな音質のリフレッシュを図っています。
16局までのプリセットと、6局までの番組予約が簡単にできるコンピューター機能を搭載しています。
無電源でも最低1週間は記憶が保持されるため、週録タイマーの使用も可能です。
ビクター独自のフルスタティック・システムで発光表示系やマイコン・キー入力部からのデジタルの伊豆を追放しています。
コンピューターによる1dBステップの正確なアンテナ入力レベル表示機能を搭載しています。
FMステレオの実用受信感度を約2倍に高めるオートQSC回路を搭載しています。
機種の定格
型式 | コンピューター・コントロールドFM/AMチューナー |
<FMチューナー部> | |
受信周波数 | 76.0MHz~90.0MHz |
50dBクワイティング感度 | mono:1.8μV、16.4dBf(75Ω) stereo:9.8μV、31.0dBf(75Ω、QSC Auto) |
実用感度(75Ω) | 0.95μV、10.8dBf |
SN比 | mono:88dB stereo:82dB |
全高調波歪率(1kHz) | mono:0.08% stereo:0.08% |
キャプチャーレシオ(IHF) | 1.0dB |
実効選択度(IHF) | 65dB |
イメージ妨害比(IHF) | 80dB |
IF妨害比(IHF) | 110dB以上 |
AM抑圧比(IHF) | 70dB |
ステレオセパレーション(1kHz) | 50dB |
周波数特性 | 30Hz~15kHz +0.3 -2.0dB |
サブキャリア抑圧比 | 80dB |
アンテナ入力インピーダンス | 75Ω不平衡 300Ω平衡 |
出力信号レベル | Fixed Out:600mV/2.2kΩ |
<AMチューナー部> | |
受信周波数 | 522kHz~1611kHz |
実用感度(外部アンテナ) | 20μV |
全高調波歪率 | 0.3% |
SN比 | 50dB |
選択度 | 30dB(±9kHz) |
イメージ妨害比 | 40dB |
出力信号レベル | Fixed Out:200mV/2.2kΩ(30%変調時) |
<総合> | |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力(電気用品取締法基準) | 9W スタンバイ時:2W |
外形寸法 | 幅435x高さ77x奥行295mm |
重量 | 3.0kg |
別売 | FM専用小型室内アンテナ FM-X1(¥11,000) |