VICTOR T-X3
¥33,000(1980年頃)
解説
PTL検波やFM4連バリコンを採用することで高いコストパフォーマンスを実現したFM/AMチューナー。
高選択度FM4連バリコンを採用しています。さらに低雑音カスコードJ-FETやデュアルゲートMOS-FETなどの高性能素子を駆使することでフロントエンドのSN比を高め、RF相互変調などの妨害信号を排除しています。
さらに、入力追尾方式のPTL検波を採用することで、弱電界でも強電界でも安定した受信を可能にしています。また、PTL動作を示すインジケーターを搭載しています。
IF回路には高選択度6素子リニアフェイズセラミックフィルターを採用しています。これにより群遅延特性を平坦化しながら高い選択度を実現しています。
クワイティングスロープコントロールを搭載しており、ステレオ受信時にシグナルインジケーターの黄色ドットだけが点灯する弱電界では自動的にノイズレベルを約1/2に低減します。
LEDによるインジケーターを搭載しています。
機種の定格
型式 | FM/AMチューナー | ||
FMチューナー部> | |||
受信周波数 | 76MHz~90MHz | ||
50dBクワイティング感度(75Ω) | mono:1.5μV/14.8dBf stereo:9.8μV/31.0dBf(QSC auto) 19μV/36.8dBf(QSC off) |
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実用感度(75Ω) | 0.85μV/9.8dBf | ||
SN比 | mono:82dB stereo:78dB |
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全高調波歪率 |
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IM(混変調)歪率(IHF) | mono:0.05% stereo:0.08% |
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キャプチャーレシオ(IHF) | 1.0dB | ||
実効選択度(IHF) | 70dB | ||
イメージ妨害比(IHF) | 85dB | ||
IF妨害比(IHF) | 100dB | ||
スプリアス妨害比(IHF) | 100dB | ||
RF-IM(相互変調)妨害比(IHF) | 72dB | ||
AM抑圧比(IHF) | 60dB | ||
ステレオセパレーション | 50dB(1kHz) | ||
周波数特性 | 30Hz~15kHz +0.3 -0.8dB | ||
サブキャリア抑圧比 | 50dB | ||
ミューティングスレシホールドレベル | 4.4μV/24.1dBf | ||
Quieting auto動作レベル | 60μV/46.8dBf以下 | ||
アンテナ入力インピーダンス | 75Ω不平衡 | ||
出力信号レベル | Fixed out:600mV/1.6kΩ | ||
<AMチューナー部> | |||
受信周波数 | 530kHz~1,605kHz | ||
実用感度 | 300μV/m(バーアンテナ) 50μV(外部アンテナ) |
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全高調波歪率 | 0.3% | ||
SN比 | 50dB | ||
選択度 | 40dB | ||
イメージ妨害比 | 45dB | ||
IF妨害比 | 35dB | ||
スプリアス妨害比 | 45dB | ||
出力信号レベル | Fixed out:350mV/1.0kΩ | ||
<その他> | |||
電源 | AC100V、50Hz/60Hz | ||
消費電力 | 8W(電気用品取締法) | ||
外形寸法 | 幅450x高さ89x奥行364mm | ||
重量 | 4.5kg |