VICTOR MCT-105
¥69,800(1969年頃)
解説
105シリーズのFM/AMチューナー。
RFは2段構成となっており、フロントエンド部にはFETを、IF段にはICを4個、クリスタルフィルター2個を搭載しており、高感度かつ高い安定度を実現しています。
FM/AMのダイヤルスケール及びチューニングノブはそれぞれ専用となっており、スイッチONでAM、FMを固定したまま好きな選局が可能です。また、チューニングノブもスチールボール・ベアリング48個を使用することでスムーズな選局を可能にしています。
出力レベル調整機能を搭載しています。
2段切換式のFMノイズフィルターを搭載しており、ステレオノイズが気になる場合に調整が可能です。
ミューティングレベル調整機能をバックパネルに搭載しており、受信地点の電界の状態に合わせて調整が行えます。
ミューティングスイッチはフロントパネルに搭載しています。
ヘッドホン端子にはコンプリメンタリー回路を採用しています。
FMアンテナ入力には75Ω同軸コネクターと300Ωフィーダー線の2系統を搭載しており、両用が可能です。
セパレーションコントロール機能を搭載しており、放送局によってセパレーションが悪くなる場合には放送状況に合わせてコントロールが行えます。
AM用バーアンテナを搭載しています。
このアンテナは180゜回転が可能となっており、電波の方向に合わせて指向性を変えられます。
ローパスフィルターとして38kHzICフィルターを搭載しており、38kHzは60dB以上落ち込んでいます。
テープ録音に対して効果を発揮します。
FMステレオをモノラル録音できるモノラル出力端子を搭載しています。
木製アンプケースは別売りオプションでした。
機種の定格
型式 | FM/AMチューナー |
<FMチューナー部> | |
受信周波数範囲 | 76MHz~90MHz |
中間周波数 | 10.7MHz |
中間周波増幅段数 | 5段 |
リミッター段数 | 2段 |
感度 | 1.5μV、歪3%(IHF) |
S/N | 70dB(1mV入力) |
キャプチャーレシオ | 1.5dB |
実効選択度(IHF) | ±400kHz -70dB |
ミューティングレベル | 8μV |
周波数特性 | 20Hz~20kHz |
アンテナ端子 | 75Ω不平衡、同軸M型コネクター 300Ω平衡、ターミナル |
高調波歪率(83MHz) | 0.3% |
セパレーション | 40dB(400Hz) 25dB(10kHz) |
自動ステレオ動作レベル | 8μV |
周波数ドリフト(83MHz) | 0.015%以下 |
チューナーインプットメーター | 搭載 |
センターチューニングメーター | 搭載 |
ステレオ表示ランプ | 搭載 |
出力(400Hz、100%変調) | ステレオ可変出力:-11.5V/1kΩ ステレオ固定出力:-20.1V/1kΩ モノラル出力:0.1V/50kΩ |
ヘッドホン端子 | 8Ω |
ステレオセパレーションコントロール | 半固定 |
残留雑音電圧 | 0.1mV |
MPXノイズフィルター | 2段切換式 |
その他機能 | ステレオ-モノ自動切換機能 FM/AM独立レベル調整ボリューム FM/AM独立ダイヤル機構 |
<AMチューナー部> | |
受信周波数範囲 | 535kHz~1605kHz |
中間周波数 | 455kHz |
中間周波増幅段数 | 2段 |
感度(1000kHz) | 15μV(IHF) |
選択度(1000±10kHz) | 24dB |
周波数特性 | 100Hz~8kHz |
高調波歪率 | 1% |
アンテナ端子 | 内部180゜回転バーアンテナ ターミナル |
チューニングメーター | 搭載 |
出力(1kHz、30%変調) | 1.5V/1kΩ(レベルボリューム付き) |
S/N(100Hz、30%変調) | 50dB |
<総合> | |
使用半導体 | トランジスタ:32個 FET:1個 ダイオード:29個 IC:5個 クリスタルフィルター:2個 |
電源コンセント | 非連動:1系統(300W) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 13W |
外形寸法 | 幅420x高さ138x奥行296mm |
重量 | 8.3kg |
別売 | 木製アンプケース WAC-3(¥5,000) |