VICTOR JT-V9
¥83,000(1973年頃)
解説
FM放送の多局化への対応を図り、さらに音質を重視して設計された高級FM/AMステレオチューナー。
フロントエンド部では、5連バリコンによる選択回路、デュアルゲートMOS FETにAGCを施したRF増幅段、デュアルゲートMOS
FETを使用したMIX段を採用しており、歪の低減と選択度の向上を図っています。
高い雑音除去能力を得るため、5個のIC差動アンプと4個のデュアルエレメント・セラミック・フィルターを組み合わせて搭載しています。
MPX部ではスイッチング信号波形の整形、コンポジット信号とスイッチング信号のレベル比率を、ビートに配慮して設計しており、高域におけるセパレーションを改善するとともに、スイッチング信号と音声信号とのビートを防いでいます。
INE(インパルス・ノイズ・イレーサー)回路を内蔵しており、自動車のイグニッション・ノイズ等のパルス性ノイズを低減する事ができます。
FMミューティング・レベルとステレオ・スイッチング・レベルを2段階に切換えできます。
FM・AM出力ボリュームを独立して搭載しています。
FMマルチパス観測端子を搭載しており、オシロスコープを接続する事によりアンテナ設置の最良点をチェックする事が可能です。
また、FMディスクリート4チャンネル放送に対応してFM DET OUT端子を搭載しています。
別売りでウッドケースがありました。
機種の定格
| 型式 | FM/AMステレオチューナー | ||||
| <FMチューナー部> | |||||
| 受信周波数範囲 | 76MHz~90MHz | ||||
| 感度 | 1.5μV以内(IHF) | ||||
| 全高調波歪率(100%変調) |
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| S/N | 75dB以上 | ||||
| 実効選択度 | 90dB以上 | ||||
| キャプチャーレシオ | 0.8dB以内 | ||||
| イメージ妨害比 | 110dB以上 | ||||
| IF妨害比 | 100dB以上 | ||||
| スプリアス妨害比 | 100dB以上 | ||||
| ステレオ・セパレーション | 45dB以上(1kHz) | ||||
| AM抑圧比 | 65dB以上 | ||||
| サブキャリア抑圧比 | 60dB | ||||
| SCAキャリア抑圧比 | 45dB | ||||
| 不要輻射 | 34dB以内(5μV/m) | ||||
| ステレオ・オートスイッチングレベル | 10μV、50μV | ||||
| ミューティングレベル | 10μV、50μV | ||||
| 忠実度特性 | ±0.5dB以内(50μs) | ||||
| アンテナ入力インピーダンス | 300Ω平衡 75Ω不平衡 |
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| 出力信号レベル(400Hz、100%変調) | 可変出力:1.0V以上 固定出力:0.4V±1dB 検波出力:100mV |
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| <AMチューナー部> | |||||
| 受信周波数範囲 | 535kHz~1605kHz | ||||
| 感度 | 15μV以内 | ||||
| 全高調波歪率 | 0.5%以内 | ||||
| S/N | 50dB以上 | ||||
| 選択度 | 26dB以上(1000kHz ±10kHz) | ||||
| イメージ妨害比 | 45dB以上(1400kHz) | ||||
| IF妨害比 | 55dB以上 | ||||
| アンテナ | フェライトコア・アンテナ内蔵 | ||||
| 出力信号レベル(400Hz、100%変調) | 可変出力:1.0V以上 固定出力:0.4V±1dB |
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| バリコン | 3連 | ||||
| 中間周波増幅段 | 2素子メカニカルフィルターと2個のIFT | ||||
| <総合> | |||||
| 使用半導体 | トランジスタ:39個 J-FET:5個 MOS FET:2個 IC:7個 ダイオード:39個 |
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| 電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz | ||||
| ヒューズ定格 | 0.5A | ||||
| 消費電力 | 21W | ||||
| 外形寸法 | 幅420x高さ138x奥行298mm | ||||
| 重量 | 9.5kg | ||||
| 別売 | ウッドケース WD-1(¥3,400) | ||||