VICTOR JT-V41
¥32,000(1977年頃)
解説
伝統的な技術を集大成することで受信性能とオーディオ性能のバランスの良さを求めたFM/AMチューナー。
JT-V41は主要回路を3個の高集積度ICに集約しており、IFアンプと多段リミッター回路とFMクォドラチャー検波を行うIC、FM復調用PLL・MPXのIC、AM用のICを採用しています。
さらに、長いダイアルで目立ってしまう目盛のズレやドリフトを抑えるため、温度設定をシビアに追及したフロントエンドを採用しており、IC回路や周辺パーツとのマッチングを十分に考慮することで、相互変調や混変調にも強い安定した受信性能を得ています。
IF段のフィルター素子には4レゾネーター型セラミック・フィルターを採用しており、1段だけで必要とする選択度を得ながら伝送特性を改善しています。
チューニング機構のシャフトにテープデッキ用の精密な軸受を採用しており、慣性質量の大きなフライホイールと、約400本のポリアミド系繊維を芯線とするケベラーロープの組み合わせにより、同調精度を高めています。
2メーター方式を採用しており、FMゼロセンターメーターとリニア表示のシグナルメーターを搭載しています。
化粧ビスを外してオプションのハンドルを付けることが可能です。
機種の定格
型式 | FM/AMチューナー |
<FMチューナー部> | |
実用感度 | 1.9μV/10.7dBf |
SN比 | mono:72dB stereo:68dB |
高調波歪率(1kHz) | mono:0.20% stereo:0.35% |
キャプチャーレシオ | 1.0dB |
実効選択度 | 65dB |
イメージ妨害比 | 60dB |
IF妨害比 | 90dB |
スプリアス妨害比 | 80dB |
AM抑圧比 | 55dB |
ステレオセパレーション | 45dB(1kHz) 35dB(10kHz) |
サブキャリア抑圧比 | 55dB |
周波数特性 | 30Hz~15kHz +0.3 -1.5dB |
出力信号レベル | 750mV |
<AMチューナー部> | |
実用感度 | 300μV/m(バーアンテナ) 50μV(外部アンテナ端子) |
高調波歪率 | 0.5% |
SN比 | 50dB |
選択度 | 30dB |
<選択度> | |
定格消費電力 | 6.0W(電気用品取締法基準) |
外形寸法 | 幅420x高さ152x奥行358mm |
重量 | 5.2kg |
別売 | オプション・ハンドル OH-140(¥2,000) |