オーディオの足跡

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FX-711の画像
 解説 

11系統のオプティカリンク光伝送方式を採用したシンセサイザーチューナー。

デジタルコントロール系がアナログ部に悪影響を与えるのを防ぐため、チューナーでは世界初のオプティカリンク(光伝送方式)を、デジタル部とアナログ部の信号伝送ラインに合計で11系統採用しています。
光による信号の受け渡しをすることで電気的に分離しており、アナログ部の音質劣化を排除しています。

構造的に無干渉化するため、3ブロック・コンストラクションを採用しています。
コントロール部、オプティカリンク部、アナログ部をそれぞれの基板ごとに独立分離させ、相互干渉を追放しており、さらにデジタルノイズの発生元となるコントロール部基板は、フロントブラケットでシールドするなど、二重の無干渉コンストラクションで、音楽信号への悪影響を抑えています。

スピーカーから発生する音圧や、外部振動、共振などを抑えるため、厚さ3mmのベースをフロントエンド部と電源部の下に配置しています。
電源部の慣性質量を向上するとともに、フロントエンド部の剛性を高め、実動作上のSNを改善しています。

常に最適な受信状態を設定するため、レセプションサーボ機能を搭載しています。
目的の放送局の電界強度(アンテナ入力レベル)、接近局の有無やそのレベルをマイコンで判断しており、RFモード、IFモードだけでなく、入力レベルが低い時に高域ノイズをカットし低ノイズステレオ受信を可能にするQSC(クワイティング・スロープ・コントロール)を自動的に設定しています。

フロントエンド部には5連型構成のフロントエンドを採用しています。
さらにRF部、Mixer部ともにDual Gate MOS FETを搭載するとともに、素子の性能を活かし、SN比や妨害除去特性の改善を図っています。

より高音質化を図るため、アクティブLPFの採用など、アナログ部のコイルレス化や各種オーディオパーツの厳選使用が行われています。

ブロードキャスティングメモリーを採用しています。
これは、プリセットした全てのFM/AM局に、6文字以内のアルファベット、数字、記号をインプットして、ディスプレイを見やすく表示できる機能で、放送局やオリジナルニックネームを書き込めば、受信局の確認が簡単に行えます。

10キーによる操作で、20局の番組がダイレクト選局できます。
FM/AMを問わないランダム方式のプリセットにより、よく聴く順に記憶させていくことができます。

8局プログラムメモリーを搭載しており、あらかじめプログラムした放送局を、タイマーによる電源オン/オフごとに、次々と呼び出すことが出来ます。

プリセットした局を5秒間ずつ受信していくプリセットスキャンを搭載しています。

2系統のコアキシャル・アンテナ入力端子を搭載しています。
アンテナの選択状態はプリセットにメモリーが可能です。

電波の強さが1dBステップで正確に読み取れる電界強度表示を搭載しています。
アンテナの最適な設置方向を調べたり、ゲインや指向性が知りたい時に有効です。

オートチューニングの、放送の検出→停止するレベルを5dBステップで調整できるストップレベル可変機能。

エアチェックの正確な録音レベル設定ができるレコーディング・キャリブレーターを搭載しています。

放送局を周波数順に自動的にプリセット・メモリーするオートメモリー機能を搭載しています。

機種の定格
型式 光伝送シンセサイザーチューナー
<FMチューナー部>
受信周波数 76.0MHz~90.0MHz
実用感度(75Ω) 0.9μV/75Ω(10.3dBf)
50dBクワイティング感度 mono:1.5μV/75Ω(14.8dBf)
stereo:22μV/75Ω(38.1dBf)
SN比(85dBf入力時、IHF-A) mono:99dB
stereo:91dB
全高調波歪率(1kHz) mono:0.005%
stereo:0.009%
キャプチャーレシオ 1.0dB
実効選択度 Narrow:75dB(±400kHz)
イメージ妨害比 120dB
IF妨害比 120dB
ステレオセパレーション(1kHz) 65dB
周波数特性 20Hz~15kHz ±0.3dB
<AMチューナー部>
受信周波数 522kHz~1629kHz
実用感度 外部アンテナ:10μV
ループアンテナ:250μV/m
全高調波歪率 0.3%
SN比 52dB
選択度 60dB(±9kHz)
<総合>
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力(電気用品取締法基準) Power On時:14W
外形寸法 幅435x高さ101x奥行295mm
重量 5.2kg