VICTOR XL-Z999EX
¥650,000(1999年頃)
解説
3つのK2プロセッサーの集大成として開発されたCDプレイヤー。
ビクターのソフトとハードが一致協力して音質を飛躍させたK2インターフェース、20bitK2スーパーコーディング、20bitK2プロセッシングに加え、ハイビット・ハイサンプリングの流れを受けてさらなる進化を遂げたExtended K2プロセシングを搭載しています。
この技術では入力デジタル信号から帯域制限を受ける前の音楽信号を想定して、2倍のサンプリング周波数に拡張して再生成しています。これにより本来の音楽信号に近い自然な高調波成分を復元することが可能となり、微妙な音質の違いや余韻、演奏会場の空気感を再現しています。
4電源トランス22系統独立電源供給をはじめ、2層構造シャーシや3ブロック構造による重心点へのメカ配置、信号経路の最短科を図ることで相互干渉による悪影響を排除しています。
さらにデジタル基板とアナログ基板を高速バランス伝送回路で結ぶとともに、デジタル波形に付加されるジッターやリップルといった符号外成分を根本から排除する高速バランス伝送のK2インターフェースを採用することで純度の高い音楽信号の再現を目指しています。
3fs対応の20bitK2デジタル出力端子や3系統の入力端子を搭載しており、CDディスクを演奏するだけでなく、BSやMD、DAT、外部プロセッサなどと組み合わせることが可能です。
CDトランスポート部にはトップローディング方式を採用しています。
気密性の高いエアタイト構造を採用するとともに、トップカバーには金属蒸着を施したガラスドアを用いることで電磁波や赤外線などの悪影響を抑えています。
さらに駆動系には直径6mmの極太スピンドルシャフトのリニアトルクモーターや、ピックアップの動作を安定させる重心点保持機構を導入しており、高い剛性とともに高精度化を徹底しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
別売りオプションとして大口径クランパーがありました。
機種の定格
| 型式 | CDプレイヤー |
| <トランスポート部> | |
| フォーマット | CD標準フォーマット |
| 入力量子化bit数 | 16bit |
| サンプリング周波数 | 44.1kHz |
| <デジタルプロセッサー部> | |
| 入力フォーマット | EIAJ標準フォーマット |
| 入力量子化bit数 | 16~24bit直線 |
| サンプリング周波数 | 32kHz、44.1kHz、48kHz自動検出 |
| デジタル入力 | Aux1(同軸) Aux2(光) DAT(同軸/光切替) |
| デジタル出力 | BNC(同軸) XLR(バランス) DAT REC(同軸/光並列) |
| シグナルプロセッサー | 量子化軸拡張:20bitK2プロセシングによる16-20bit変換 標本化軸拡張:ExtendedK2プロセシングによる倍サンプリング変換及び波形生成 |
| デジタル出力 | 16bit、20bit(20bitK2による変換)切替 |
| <D/Aコンバーター部(CD時)> | |
| 構成 | 96kHz対応ΔΣ型4次64fsノイズシェーピング PEM型1bitタイプ |
| 周波数特性 | 0.5Hz~20kHz ±0.5dB |
| SN比 | 110dB以上 |
| ダイナミックレンジ | 100dB以上 |
| 全高調波歪率 | 0.00180%以下 |
| チャンネルセパレーション | 110dB以上 |
| アナログ出力 | Balance:5.2Vrms/100Ω Unbalance:2.6Vrms/50Ω |
| <その他> | |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 35W(電気用品取締法準拠) |
| 最大外形寸法 | 幅435x高さ132x奥行404mm |
| 重量 | 20kg |
| 付属 | ワイヤレスリモコン |
| 別売:大口径クランパ XCL-3J(¥38,000) | |
| 外形寸法 | 直径φ110mmx高さ14.5mm センターノブ部:直径φ36mm |
| 質量 | 70g |
| 備考 | XL-Z999EX、XL-Z1000A、XL-Z900専用 |
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