オーディオの足跡

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XD-Z909の画像
 解説 

K2インターフェースを搭載したDATデッキ。

デジタル特有の音質変化要因を解消するK2インターフェースを搭載しています。
この回路では、ジッター(時間差歪)やリップル(波形歪)などの符号外成分によって汚された伝送デジタル信号から符号情報だけを読み取り、別の場所にピュアなデジタル信号を作り出すという構造となっています。
XD-Z909では、このK2インターフェースをD/Aコンバーターの直前に配備し、デジタル信号の音質変化を防いでいます。

新開発のAA(アナログ・アキュレート)コンバーターを搭載しています。
AAコンバーターでは1ビット変換方式を採用しており、アナログ信号をビット量ではなくパルス波に置き換え、その波の幅を直接デジタル信号に変換しています。これにより振幅方向への精度は必要無く、しかも時間軸で変化するパルス波は水晶クロックで精密にコントロールできるため、極めて直線性に優れたデジタル変換が可能です。
さらに、変換誤差を減らすため4次ノイズシェーパーを通過させてサンプリング歪を帯域外にシフトし、このデータを64倍デジタルフィルターを通すことによって、可聴帯域外のノイズをほぼ完全に除去しています。

D/A変換部には18ビットデジタルバイアスD/Aコンバーター+18ビットアクティブD/Aコンバーターで構成した、8倍オーバーサンプリング・フルタイム18ビット4D/Aコンバーターを採用しています。
このD/Aコンバーターでは、小入力から大入力まで常に18ビットをフル稼働させており、さらにデジタルバイアス動作によってゼロクロス歪が無く、DAC単体の非直線性歪がランダム化されるため、聴感上の音質が自然になっています。

総重量わずか230gのファイントラッキング・メカニズムを採用しています。
このメカニズムのロータリーヘッドには録音・再生特性に優れ、しかもダブルスキャン方式に対応した高い耐摩耗性を示すTSSヘッドを採用しています。また、超小型キャプスタンDDモーターにはサーチ時間を短縮するプランジャーブレーキを採用し、さらに直径28mmものフライホイール、テンションコントロール機構も導入することで、精密動作を実現しています。

各回路間の相互干渉を排除するため、完全に独立させた5ブロック構造を採用しています。
A/D、D/A両変換部、メカ部、電源部、信号処理部、ディスプレイなどの表示部を基板ごと、あるいはシールド構造を採用して分離しています。さらにツイン構成の電源トランスを搭載することでアナログ/デジタル回路を分離しています。

音質に与える影響を考慮し、信号伝送系の最短化や細かなパーツ、ワイヤー間の干渉や振動などの追放が徹底して行われています。

振動による悪影響を低減するため、最適なダンピング特性とヘビーウェイトを実現したソリッドベースを、シャーシーベースのさらに下に配しています。これにより外部から受ける振動を排除するとともに、内部から発生する振動も効果的に吸収しています。

ワイヤレスリモコンにFLディスプレイ・オフ機能を搭載しており、デジタルノイズの発生源となるFLディスプレイを消す事ができます。

マイク端子を搭載しています。また、マイクアンプにはアッテネーターを持つ本格的なローノイズタイプを採用しています。
さらに、デッキ本体の下に独立配備した完全別ボックス設計となっています。

入出力端子は、デジタル系に光/同軸を各1系統ずつ搭載しています。またアナログ系には固定入出力端子1系統のほかに、可変出力端子を1系統搭載しており、リモコンで音量調節が可能です。
入力は本体のフロントパネルのセレクターで切換えられます。

CDのQコード情報を自動的に読取るスタートID記録機能を採用しており、正確な頭出し情報を書き込むことができます。
さらに、スタートIDの書き込み位置をコンピューターで検索するオートIDエディットや独立したサブコードキーの採用によって、マニュアルによる書き換えも容易に行えます。

デジタルミキシング機能を搭載しており、アナログだけでなくデジタル入力信号もミキシングできます。
また、もう1台DATデッキを加えれば、デジタルミキシング編集も可能です。

デジタルフェード機能を搭載しています。
コンピューターに5秒のフェードイン、10秒のフェードアウト機能を記憶しており、ワンタッチで失敗の無いフェード操作が可能です。

サンプリングモニター機能を搭載しており、デジタル入力も録音前にD/A変換するため、音質やレベルのチェックが事前にできます。また、テープの入っていない状態でもA/D・D/A変換して出力されるため、A/D・D/Aコンバーターとしても使用できます。

リモコンによるカセットトレイのオープン/クローズが可能です。

ピークホールド機能付きの20ドットデジタルメーターを搭載しています。

10キーダイレクト選曲機能を搭載しています。

ブランクサーチ、スキップ、エンドサーチ機能を搭載しています。

イントロスキャン機能を搭載しています。

全曲/1曲のリピート再生機能を搭載しています。

キュー&レビュー機能を搭載しています。

Pタイム表示機能を搭載しています。

コンピュリンク-1/シンクロ端子を搭載しています。

タイマー録音再生に対応しています。

ボリューム付きヘッドホン端子を搭載しています。

金メッキ入出力端子を搭載しています。

ワイヤレスリモコンが付属しています。

機種の定格
型式 DATデッキ
基本仕様
(DAT懇談会のR-DAT規格に準拠、SCMS対応)
録音・再生モード 再生専用モード
48k 44k 32k-LP 44k-WT
テープ速度 8.15mm/s 8.15mm/s 4.075mm/s 12.225mm/s
録音再生時間(R-120) 120分 120分 240分 80分
サンプリング周波数 48kHz 44.1kHz 32kHz 44.1kHz
量子化ビット数 16ビット直線 16ビット直線 12ビット非直線 16ビット直線
チャンネル数 2チャンネル・ステレオ
周波数特性(EIAJ) 48kモード:2Hz~22kHz ±0.5dB
44kモード:2Hz~20kHz ±0.5dB
32k-LPモード:2Hz~14.5kHz ±0.5dB
SN比 48kモード:93dB(EIAJ、録音・再生)
ダイナミックレンジ 48kモード:93dB(EIAJ、録音・再生)
総合歪率 0.003%(EIAJ、1kHz、録音・再生)
ワウ・フラッター 測定限界以下
アクセス時間(EIAJ) 5分間:9.0秒
60分間:34.8秒
早送り・巻戻し時間 約60秒(R-120テープ)
誤り訂正方式 2重リードソロモンコード
入力端子
Mic: φ6.3標準ジャック
0.3mV/10kΩ(フルスケール時 2.5mV/10kΩ)
適合インピーダンス 600Ω~10kΩ
Analog in: ピンジャック
63mV(フルスケール時 500mV)/25kΩ
Digital Coaxial in: ピンジャック
0.5Vp-p/75Ω
Digital Optical in: 光コネクター
-27dBm~-14dBm
出力端子
Analog out: ピンジャック
0.3V(フルスケール時 2.5V)/200Ω(固定)
0~0.3V(フルスケール時 0~2.5V)/400Ω(可変)
Phones: φ6.3標準ジャック
0~0.15mW/8Ω(フルスケール時 10mW/8Ω)
適合インピーダンス 8Ω~1kΩ
Digital Coaxial out: ピンジャック
0.5Vp-p/75Ω
Digital Optical out: 光コネクター
-21dBm~-15dBm
その他の端子 コンピュリンク-1/シンクロ(φ3.5ミニ)
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 38W(電気用品取締法)
最大外形寸法 幅435x高さ143x奥行362mm
重量 約11.1kg
付属 ワイヤレスリモコン RM-RD900
ピンコード