VICTOR QL-Y44F
¥59,800(1986年頃)
解説
大型ターンテーブルやハイトルク低振動モーター、電子制御アームなどのビクター技術を投入したフルオートプレイヤー。
ターンテーブルには32.7cm経ターンテーブルを採用しており、大型ターンテーブルによって慣性質量を従来の同レベル機に比べて20%アップしています。また、ハイトルク低振動のコアレスDDモーターを採用することで、低ワウフラッターと高SN比を実現しています。
また、全周FG速度検出方式やダブルサーボクォーツ回路によってクォーツロックの安定性を高めています。
フルオートシステムには無接触電子制御を採用しています。
光センサーとマイコンのパルスカウントによってレコードの有無とサイズを自動的に検出し、回転数を自動選択し、アームを正確にスタート位置へ送ります。また、特殊な回転数のレコードにも対応するため、回転数手動切替スイッチも搭載しています。
レコードの途中から聞きたい時は、アームオペレーションボタンで自由に左右へ移動させることができます。また、動作中にアームを手で動かすことも可能です。
トーンアームにはエレクトロサーボ方式を用いた高剛性テーパード・ストレート・パイプアームを採用しています。
エレクトロサーボ方式では水平回転軸にリニアモーターを直結しており、マイコンでフルオート動作を制御するとともに、水平方向に発生する超低域の共振を抑制しています。針とびや歪を防ぎ、カートリッジのトレースの安定性を向上させる電子Qダンプシステムとなっています。
また、アンチスケーティングも電子式となっています。
キャビネットにはローズ調ミラー仕上げのウッドキャビネットを採用しています。
また、脚部には新開発の大型インシュレーターを採用しています。
カートリッジには高域特性を改善したMC型カートリッジMC-100IIEBを採用しています。
機種の定格
型式 | レコードプレイヤー |
モーター | FG検出コアレスDCサーボ |
ワウフラッター | 0.008%(RMS、回転部FG法) |
SN比 | 80dB(DIN-B) |
トーンアーム | エレクトロサーボ方式 |
カートリッジ | MC型(MC-100IIEB) |
周波数特性 | 20Hz~50kHz |
出力電圧 | 0.3mV |
交換針 | DT-100IIEB(¥6,000) |
外形寸法 | 幅435x高さ170x奥行387mm |
重量 | 9.8kg |