VICTOR KD-V6
¥69,800(1983年発売)
解説
SA独立3ヘッドシステムを採用したカセットデッキ。
録音ヘッドにセンアロイヘッド、再生ヘッドにメタパームヘッドを採用しており、独立3ヘッド構成としています。
ヘッドのマウントベースには、ソリッド・キャスティング・ヘッド・ハウジングを採用しており、しっかりとしたソリッドブロックで微振動を吸収することで走行性能を一層安定させて変調ノイズを防ぎ、高域特性を改善しています。
メカニズムには2モーター・フルロジックとメカ駆動用モーターのサイレント・メカを採用しており、メカ駆動用モーターに連動するカムの位置をマイコンで検出することで全てのモードを動かしています。
アンプ部にはDC構成を採用しています。
また、アンプ動作を安定させるトラッキング・レギュレーターを内蔵した電源回路を採用しています。
オートRECミュートを搭載しています。
この機能は、REC状態で押すと約4~5秒の無音スペースを自動的に設定してRECスタンバイとなります。また、ビクター独自の回路設計によってストップ状態からの無録音も設定できます。
インデックススキャンを搭載しており、曲の頭の部分を10秒間ずつ再生しながらA面B面にわたって次々と走査することができます。
STOP、PLAYの2メモリー機能を搭載しており、通常のSTOPメモリーやPLAYメモリーのほかに、STOPとPLAYの両メモリーを併用することで2点間のブロックリピートが可能です。
リバースモードとの組合せによってA面、B面にわたるブロックリピートが可能です。
ミュージックスキャンを搭載しています。
ストップウォッチ切換可能な4桁電子カウンターを搭載しています。
ノイズリダクションシステムとしてドルビーB/C NRを搭載しています。
さらに、ドルビー標準ICを採用することで動作をさらに安定させて信頼性を向上しています。また、DD-VR9ではMPXフィルターを搭載しており、誤動作を防止しています。
ピークホールドの可能な2色FLピークメーターを搭載しています。
また、デジタルピーク表示機能を搭載しており、信号のピーク値を常時デジタル表示することで高精度の録音レベル設定が可能です。
オートテープセレクト機能を搭載しています。
アウトプットボリュームを搭載しています。
セーフティロック付きのタイマースタンバイ機構を搭載しています。
リモートコントロール端子を搭載しています。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ |
ヘッド | 録音:SA 再生:メタパーム 消去:2ギャップフェライト |
モーター | キャプスタン・リール用:電子制御DCモーター リール用:DCモーター メカニズム駆動用:DCモーター |
ワウ・フラッター | ±0.10%(Wpeak、EIAJ) 0.05%(WRMS) |
早巻時間 | 約100秒(C-60) |
周波数特性(EIAJ、-20dB録音) | メタル:20Hz~19kHz ±3dB クローム:20Hz~19kHz ±3dB ノーマル:20Hz~18kHz ±3dB |
周波数範囲(EIAJ、-20dB録音) | メタル:15Hz~19kHz クローム:15Hz~19kHz ノーマル:15Hz~18kHz |
SN比 | NR off:54dB(メタル、EIAJ) 58dB(WTD、1kHz、3%3次高調波歪率、メタル) Dolby B on:1kHzで5dB、5kHz以上で10dB改善 Dolby C on:500Hzで約15dB、1kHz~10kHzで最大20dB向上 MOL改善効果:10kHzで4dB向上 |
歪率 | 0.5%(1kHz、3次高調波歪率、メタルテープ、EIAJ) |
チャンネルセパレーション | 40dB(1kHz、EIAJ) |
クロストーク(EIAJ) | 65dB(250Hz) |
入力端子 | Line:80mV/80kΩ |
出力端子 | Line:0.5V/5kΩ Headphone:0~0.6mW/8Ω(8Ω~1kΩ適合) |
リモコン端子 | ミニホーンジャック |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 18W |
最大外形寸法 | 幅435x高さ110x奥行282mm |
重量 | 約4.5kg |
別売 | リモートコントロールユニット R-70(¥5,000) |