VICTOR KD-A66
¥79,800(1980年頃)
解説
コンピューターB・E・Sチューニングシステムを搭載したステレオカセットデッキ。
録再ヘッドにはSA(センアロイ)ヘッドを採用しています。
SAヘッドは、パーマロイ6層ラミネートコアのテープ摺動面にセンアロイチップを高温接着した接合構造となっており、コア損失やギャップ精度、耐摩耗性、耐蝕性などの面で多数の利点を得ています。
消去ヘッドにはSA(センアロイ)消去ヘッドを採用しています。
マイクロコンピューターを応用した新開発のB・E・Sチューニングシステムを搭載しています。
この回路では、テープセレクターを指定ポジションに合わせてコンピュータースタートボタンを押すだけで、録音バイアス、録音イコライザー、録音感度を自動調整し、個々のテープごとの最適な録音ポイントに設定されます。
メカニズム部には、従来の2モーター・IDメカ+フルロジックコントロールをさらに改良した新メカニズムを採用しています。
このメカニズムでは集積化によって部品点数を40%も削減することで、動作の安定化と信頼性の向上を実現しています。また、メタルテープの性能を最大限に生かすため、強いバックテンションが安定して得られる機構を開発し、ヘッドタッチを一定に保っています。
また、カセットドアにはパンタグラフ式ギアオイルダンプ機構を採用しており、水平に開いたのち、取り出しやすいように手前に傾けるという動作を実現しています。
さらに、LEDによる自照式操作ボタンを採用しています。
アンプ部には、ダイナミックレンジの広いメタルテープと、最大磁束密度の高いSAヘッドの特徴を損なうことなく出力として取り出すため、0VU+20dBの余裕を持つ高リニアリティアンプが採用されています。
メタルテープポジションを備えたテープセレクターを搭載しています。
ノイズリダクションシステムとしてSuperANRSを搭載しています。
レックミュート機構を搭載しています。
最大+9dBまでチェックできる5点マルチピークインジケーターを搭載しています。
オートリピートが可能なメモリーオートリワインド機構を搭載しています。
タイマースタンバイ機構を搭載しており、別売タイマーを接続することで留守録音や目覚まし再生が可能です。
リモートコントロール端子を搭載しており、別売リモコンを接続することで離れた場所からの操作が可能です。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ | ||
ヘッド | 録再:SA 消去:2ギャップSA |
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モーター | 電子制御DCモーター DCモーター |
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周波数特性 |
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SN比 | ANRS off:60dB(WTD、1kHz、3%THD、メタルテープ) ANRS on:1kHzで5dB、5kHz以上で10dB改善 |
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ワウ・フラッター | 0.04%(WRMS) | ||
外形寸法 | 幅450x高さ118x奥行331mm | ||
重量 | 7.9kg | ||
別売 | ワイヤードリモコン R-50(¥7,000) ワイヤレスリモコン RM-606 |