VICTOR KD-667IIS
¥59,800(1975年頃)
解説
ANRS(アンルス)を搭載したカセットデッキ。
ノイズリダクションシステムとして、ビクター独自のANRS(Automatic Noise Reduction
System)を搭載しています。
ANRSでは、大音量の録音時には動作せず、小音量時にだけ一定の率でレベルを引き上げて録音を行っています。そして、再生時に録音時と逆の働きによってソースの音を元の音に戻しています。これにより、テープヒスなどのノイズ成分を最大10dB低減しています。
また、ドルビーBテープにも対応しています。
バイアスとイコライザーが独立した2段切換式テープセレクターを搭載しています。
また、クロームテープ用イコライザーには新時定数を採用しており、高リニアリティを実現しています。
録再ヘッドにはフェライト材スーパークロニオス録再ヘッドを採用しています。
アンプ部には3段直結E-E帰還アンプを採用しています。
光電式フルオートストップ機構を採用しており、メカニズムの回転性能を妨げるのを防止しています。
入出力が独立したリニアスライドボリュームを搭載しています。
着脱式ヘッドカバーとカセットホルダーを採用しています。
別売でダストカバーがありました。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ |
モーター | DC電子ガバナーモーター |
周波数特性 | 30Hz~19kHz(クロームテープ) |
SN比 | 56dB(JIS) 50dB(ピークレベル) ANRS on:1kHzで5dB、5kHz以上で10dB改善 |
ワウ・フラッター | 0.11%(WRMS) |
外形寸法 | 幅380x高さ120x奥行265mm |
重量 | 4.8kg |
別売 | ダストカバー UN-66(¥2,000) |