VICTOR KD-656S
¥49,800(1975年頃)
解説
ANRS(アンルス)とID方式メカニズムを搭載したカセットデッキ。
ノイズリダクションシステムとして、ビクター独自のANRS(Automatic Noise Reduction
System)を搭載しています。
ANRSでは、大音量の録音時には動作せず、小音量時にだけ一定の率でレベルを引き上げて録音を行っています。そして、再生時に録音時と逆の働きによってソースの音を元の音に戻しています。これにより、テープヒスなどのノイズ成分を最大10dB低減しています。
また、ドルビーBテープにも対応しています。
メカニズム部にはID方式メカニズムを採用しており、安定したテープ走行を実現しています。
バイアスとイコライザーが独立した2段テープセレクターを搭載しています。
また、クロームテープ用イコライザーには新時定数を採用しており、高リニアリティを実現しています。
録再ヘッドには、硬質パーマロイ材を用いたクロニオスヘッドを採用しています。
出力レベルも調整できるリニアースライドボリュームを搭載しています。
別売でダストカバーがありました。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ |
テープ速度 | 4.8cm/s |
モーター | DC電子ガバナーモーター |
周波数特性 | 30Hz~16kHz(クロームテープ) |
SN比 | 56dB(JIS) 50dB(ピークレベル) ANRS on:1kHzで5dB、5kHz以上で10dB改善 |
ワウ・フラッター | 0.13%(WRMS) |
外形寸法 | 幅383x高さ120x奥行250mm |
重量 | 4.2kg |
別売 | ダストカバー UN-65(¥2,000) |