VICTOR KD-109
¥39,800(1976年頃)
解説
KD-01から5点マルチピークインジケーターを取り外し、基本性能の充実を徹底したカセットデッキ。
アンプ回路は全段リニアリティを重視して設計されており、録音アンプ最終段でも基準レベルに対して+18dBのゆとりを残しています。
ワイドカセットドアを採用しており、テープ全体を確認できます。
また、カセットドアを開いたままでも使用が可能です。
カセットハーフを左右からスチールボールで抑え込むデュアル・ボール・カセット・ホルダーを採用しており、カセットの位置が正確に決まることでガタつきを抑えて、テープ走行の安定度が向上しています。
タイマースタンバイメカニズムを搭載しており、別売タイマーを接続することで留守録音や目覚まし再生が可能です。
FFやPLAYなどの全ての走行モードで動作するフルオートストップ機構を搭載しています。
このメカニズムはマグネット・リードスイッチと電磁ソレノイドによる電子式で、スイッチがガラス管に密封されているため、高い信頼度を獲得しています。
スタート時のポップノイズを防ぐミューティング機構を搭載しています。
FF、REWから直接プレイへ切換できるランニング・オペレーションが可能です。
機種の定格
| 型式 | ステレオカセットデッキ |
| トラック形式 | 4トラック・2チャンネル・ステレオ |
| 周波数特性 | 20Hz~18kHz(クローム) 20Hz~17kHz(SF) |
| SN比 | 56dB(JIS) 52dB(ピークレベルより) |
| ワウ・フラッター | 0.10%(WRMS) |
| クロストーク | 65dB(録・再飽和レベルにて) |
| チャンネルセパレーション | 30dB(録・再飽和レベルにて) |
| バイアス・消去 | ACバイアス95kHz、AC消去95kHz |
| ヘッド | 硬質パーマロイ(クロニオス)録再ヘッド 消去ヘッド |
| モーター | DC電子ガバナー |
| 早送り・巻戻し時間 | 100秒(C-60にて) |
| 入力感度/インピーダンス | Mic:0.4mV(最大)/600Ω~10kΩ Line:80mV(最小)/470kΩ |
| 出力レベル/インピーダンス | Line:300mV/2.5kΩ Headphone:0.3mW/8Ω~1kHz |
| 録再コネクター | DIN端子 最小入力レベル:15mV/10kΩ 出力:500mV/6kΩ |
| 使用半導体 | トランジスタ:15個 IC:2個 ダイオード:17個 |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 10W |
| 外形寸法 | 幅390x高さ157x奥行259mm |
| 重量 | 4.0kg |