VICTOR KD-01
¥42,800(1976年頃)
解説
5点マルチピークインジケーターを搭載するとともに基本性能を充実させたカセットデッキ。
上級機と同じく、LEDを用いた5点マルチピークインジケーターを搭載しています。
ローノイズ・トランジスタによる2段直結型マイクアンプや、KD-31/KD-11型と同じICを用いたラインアンプによって全回路のリニアリティを重視した設計となっています。
また、ヘッドホン回路にもエミッタフォロワー回路を採用しており、10kΩ程度までのハイインピーダンスヘッドホンが使用できます。
カセットハーフ全体が見える回転式のワイドカセットドアを採用しています。
カセットドアを開くと全体がパネルの上部に収納され、しかも閉じた状態ではパネルからの突出が少ない特殊な形状となっています。
テープトランスポートメカニズムのカセットホルダー部は、カセットハーフを左右からスチールボールでしっかり押さえ込む新構造を採用しており、安定したテープ走行が可能となっています。
また、走行系はキャプスタン・フライホイール軸を後方からスプリングで抑えることで、ワウフラッターを低減しています。
オートストップ用の電磁ソレノイドとポーズ機構を組み合わせたタイマースタンバイ機構を搭載しており、別売タイマーを接続することで留守録音や目覚まし再生が可能です。
リードスイッチと電磁ソレノイドによるフルオートストップ機構を採用しています。
FF、REWから直接プレイへ切換できるランニング・オペレーションが可能です。
機種の定格
| 型式 | ステレオカセットデッキ |
| トラック形式 | 4トラック・2チャンネル・ステレオ |
| 周波数特性 | 20Hz~18kHz(クローム) 20Hz~17kHz(SF) |
| SN比 | 56dB(JIS) 52dB(ピークレベルより) |
| ワウ・フラッター | 0.10%(WRMS) |
| クロストーク | 65dB(録・再飽和レベルにて) |
| チャンネルセパレーション | 30dB(録・再飽和レベルにて) |
| バイアス・消去 | ACバイアス95kHz、AC消去95kHz |
| ヘッド | 硬質パーマロイ(クロニオス)録再ヘッド 消去ヘッド |
| モーター | DC電子ガバナー |
| 早送り・巻戻し時間 | 100秒(C-60にて) |
| 入力感度/インピーダンス | Mic:0.4mV(最大)/600Ω~10kΩ Line:80mV(最小)/470kΩ |
| 出力レベル/インピーダンス | Line:300mV/2.5kΩ Headphone:0.3mW/8Ω~1kHz |
| 録再コネクター | DIN端子 最小入力レベル:15mV/10kΩ 出力:500mV/6kΩ |
| 使用半導体 | トランジスタ:20個 IC:3個 ダイオード:27個 |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 10W |
| 外形寸法 | 幅390x高さ157x奥行259mm |
| 重量 | 4.1kg |