VICTOR JL-B51
¥69,800(1974年発売)
解説
77シリーズの技術を生かしたダイレクトドライブプレイヤー。
駆動モーターには8極24スロットDCサーボのダイレクトドライブモーターを採用しています。
また、ターンテーブルにはJL-T77型と共通のアルミダイキャストターンテーブルが使用されており、1枚ずつに正確にダイナミックバランスが調整されています。ゴム・カバーリングも共通となっています。
トーンアームには、可動部の重心を下げることでトレーシング能力の向上を図ったTH方式を採用しています。
このトーンアームには軸受部やパイプ内に防振材を入れた無共振設計が施されています。また、0.5gクリック付きアンチスケーティング機構や、リフターを正確に動作させるリフターポイント、ゴムリング巻きのシェルロッキングナットとカウンターウェイトなどを搭載しています。
ヘッドシェルには絞りとインパクトプレスの2段加工が施されたものを採用しています。
キャビネットには77シリーズに準じた規格の積層構造を採用しており、高密度ブナ材を41層60mmの厚さに積層し、必要部分だけをくり抜いた構造とすることで、振動を抑えています。
また、このキャビネットには接着剤にも工夫が加えられており、最終的に亜鉛ダイキャストの100倍以上という高い吸振率を実現しています。
ピックアップボードには7mm厚のアルミ合金板を採用しており、アームをしっかりと固定し、防振効果を高めています。
フリーヒンジ付きで着脱も可能な分厚いアクリル製ダストカバーを装備しています。
機種の定格
| 型式 | レコードプレイヤー |
| <ターンテーブル部> | |
| モーター | 8極DCサーボモーター |
| 駆動方式 | ダイレクトドライブ方式 |
| ターンテーブル | 31cmアルミダイキャスト製 |
| 回転数 | 33・1/3、45rpm |
| 回転数微調整範囲 | ±2.5% |
| 起動特性 | 1回転で正常動作 |
| ワウフラッター | 0.05%WRMS |
| SN比 | 60dB |
| <トーンアーム部> | |
| アーム型式 | TH方式スタティックバランス型 |
| 全長 | 342mm |
| アーム有効長 | 245mm |
| トラッキングエラー | ±1゜30' |
| オーバーハング | 15mm |
| 取付カートリッジ自重 | 14g~32g(ヘッドシェル含む) |
| 針圧可変範囲 | 0~3g |
| <キャビネット部> | |
| キャビネット | 60mm厚ブナ材 |
| ダストカバー | アクリル・フリーヒンジ |
| フット | 高さ調整可能 |
| ピックアップボード | 7mm厚アルミボード |
| <その他> | |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 5W(50Hz) 4.5W(60Hz) |
| 外形寸法 | 幅490x高さ195x奥行410mm |
| 重量 | 13.5kg |