
VICTOR JL-B41/JL-B41S
¥51,000(1974年発売)
解説
無振動・無共振設計技術を投入して開発されたダイレクトドライブプレイヤーシステム。
ターンテーブルには1.6kgのアルミダイキャストターtネーブルを採用しています。また、ゴム・カバーリングは77シリーズなどの上級機と同じ仕様となっており、ターtネーブル、レコード双方との密着性に優れ、さらにハロゲン処理によって耐久性も向上しています。
ストロボスコープは直射式となっており、光源を近くにおいて光の無駄な拡散を極力防ぐことで、見やすさを向上しています。
トーンアームには重心の低いTHアームを採用しています。
このアームは防振対策が施されており、パイプ内や精密軸受部に防振材が施されるとともに、リア・アーム支持部にはゴム製ジョイントが使われています。
ヘッドシェルには絞りとインパクトプレスの2段加工が施された軽合金ヘッドシェルを採用しています。
カートリッジにはMM型カートリッジを採用しています。
このカートリッジは発電コイルのコアに磁気損失の少ないラミネートコアが使用されています。また、針交換だけでCD-4演奏にも使用できます。
操作部にはハロゲン処理によって変色を防いだゴムリングが巻かれています。
キャビネットにはNR(ノン・レゾナンス)構造を採用しています。
この方式では、キャビネットの内側のピックアップボードのそばに太い鉄製ウェイトを装備しており、キャビネットの強度を高めるとともに全体の重量バランスを調整してアイソーレーターフットの効果を高めています。また、キャビネット内部にはパーツの微振動をダンプするためのNRラバーなどの防振設計が施されています。
キャビネットの裏側には、内圧変動を防いでハウリングマージンを大きくするパンチング・ボードが用いられています。
ピックアップボードはアームベースと一体に成型されており、アルミダイキャスト製となっています。
ダストカバーは重さ1.5kgの透明アクリル製となっており、ワンタッチで着脱が可能です。
外装仕上げには2種類のバリエーションがあり、JL-B41はアルペン・オーク仕上げ、JL-B41Sはホワイト・スプルース仕上げが施されています。
機種の定格
型式 | レコードプレイヤー |
<ターンテーブル部> | |
モーター | 8極DCサーボモーター |
駆動方式 | ダイレクトドライブ方式 |
ターンテーブル | 31cmアルミダイキャスト製 |
回転数 | 33・1/3、45rpm |
回転数微調整範囲 | ±2.5% |
起動特性 | 1回転で正常動作 |
ワウフラッター | 0.05%WRMS |
SN比 | 60dB |
<トーンアーム部> | |
アーム型式 | TH方式スタティックバランス型 |
全長 | 342mm |
アーム有効長 | 245mm |
トラッキングエラー | ±1゜30' |
オーバーハング | 15mm |
取付カートリッジ自重 | 14g~32g(ヘッドシェル含む) |
針圧可変範囲 | 0~3g |
<カートリッジ部> | |
型式 | MM型 |
周波数特性 | 10Hz~25kHz |
出力電圧 | 2mV(1kHz、5cm/sec) |
セパレーション | 25dB(1kHz) |
インピーダンス | 3.5kΩ(1kHz) |
負荷抵抗 | 47~100kΩ |
ダイナミックコンプライアンス | 12x10-6cm/dyne(100Hz) |
スタティックコンプライアンス | 30x10-6cm/dyne |
針先 | 0.5mil |
交換針 | DT-33G(¥4,000) 4DT-1X(CD-4用、¥9,000) 4DT-5X(CD-4用、¥6,500) |
適正針圧 | 1.5g~2.0g |
自重 | 6.5g |
<キャビネット部> | |
ダストカバー | アクリル・フリーヒンジ |
フット | 高さ調整可能 |
ピックアップボード | アルミダイキャスト |
<その他> | |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 5W(50Hz) 4.5W(60Hz) |
外形寸法 | 幅490x高さ190x奥行410mm |
重量 | 10.5kg |