
VICTOR JL-B31
¥41,800(1974年発売)
解説
ACサーボモーターを用いたダイレクトドライブプレイヤー。
駆動モーターにはコッキングが少ない新開発のACサーボモーターを採用しています。
回転制御回路は148個の検出コイルを用いた方式となっており、立ち上がりが早く、定速に入る際のオーバーシュートやアンダーシュートが皆無に近くなっています。
また、トランスレス方式なため、トランスの磁気振動やリーケージフラックスによるSN比の劣化がありません。
ストロボスコープには直射式を採用しており、高輝度ネオン・ランプをターンテーブルに近接して設置することで光の拡散を防ぎ、見やすさを向上しています。
また、回転数の調整は33・1/3rpmと45rpmのそれぞれを単独で調整できます。
トーンアームには重心の低いTH方式を採用しており、音溝への密着性を高めることでトレース能力を向上させています。さらに、アームパイプ内に防振材をつめることで共振低減を図っています。
また、アームベースのネジをゆるめることで高さの変更が可能です。
アンチスケーティング機構には0から3gまで0.5gごとにクリックがついた直読式を採用しており、針先の横滑りが解消できます。
ヘッドシェルには冷間加工が施された高剛性軽量ヘッドシェルを採用しています。
カートリッジにはMM型カートリッジを採用しています。
このカートリッジは発電コイルのコアにラミネートコアを採用しています。また、針交換でCD-4の再生が可能です。
モーターボート部はJL-B41と同様なアルミダイキャストのボードにしっかりマウントされた上でキャビネットに固定されています。これによりキャビネットの強度を高め、内部振動による悪影響を低減しています。
機種の定格
型式 | レコードプレイヤー |
<ターンテーブル部> | |
モーター | ACサーボモーター |
駆動方式 | ダイレクトドライブ方式 |
ターンテーブル | 31cmアルミダイキャスト製 |
回転数 | 33・1/3、45rpm |
回転数微調整範囲 | ±2.5% |
起動特性 | 1/2回転で正常動作 |
ワウフラッター | 0.04%WRMS |
SN比 | 58dB |
<トーンアーム部> | |
アーム型式 | TH方式スタティックバランス型 |
全長 | 310mm |
アーム有効長 | 220mm |
トラッキングエラー | ±2゜0' |
オーバーハング | 15mm |
取付カートリッジ自重 | 14g~21g(ヘッドシェル含む) |
針圧可変範囲 | 0~3g |
<カートリッジ部> | |
型式 | MM型 |
周波数特性 | 10Hz~25kHz |
出力電圧 | 3mV(1kHz、5cm/sec) |
セパレーション | 25dB(1kHz) |
インピーダンス | 2.4kΩ(1kHz) |
負荷抵抗 | 47~100kΩ |
ダイナミックコンプライアンス | 10x10-6cm/dyne(100Hz) |
スタティックコンプライアンス | 30x10-6cm/dyne |
針先 | 0.5mil |
交換針 | DT-33S(¥4,000) 4DT-1X(CD-4用、¥9,000) 4DT-5X(CD-4用、¥6,500) |
適正針圧 | 1.5g~2.0g |
自重 | 6.5g |
<キャビネット部> | |
ダストカバー | アクリル・フリーヒンジ |
フット | 高さ調整可能 |
<その他> | |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 16.5W |
外形寸法 | 幅460x高さ170x奥行380mm |
重量 | 8.4kg |