VICTOR JL-B11H
¥23,500(1973年頃)
解説
基本性能を重視し、ローコストに仕上げたレコードプレイヤー。
駆動部は4極シンクロナスモーターを用いたベルトドライブ方式を採用しています。
また、ターンテーブル部には31cmのアルミ合金ダイキャスト製ターンテーブル、ベルトには平面性を厳重にチェックしたポリウレタン製を採用しています。
トーンアーム部にはTH方式を用いたユニバーサル型トーンアームを採用しています。
TH方式ではアーム可動部の重心を低く設計する事によってアームのトレーシング能力を向上しています。また、正しい位置に戻ろうとする力が働くため、反りのあるレコードなども安定したトレーシングが可能です。
また、糸吊り式のインサイドフォースキャンセラーやオイル・ダンプ式のアームリフターを装備しています。
カートリッジにはMM型を採用しています。
このカートリッジはCD-4対応針に交換することでCD-4の再生ができます。
出力コードには低容量コードを採用しています。
回転速度の切換にはプッシュボタン式を採用しています。
強固なキャビネットとアイソレーターによってハウリングを抑えています。
アクリル製ダストカバーはフリーヒンジ式となっており、自由な角度で固定ができます。
また、着脱もできます。
正しい針先の位置を確認できるオーバーハング指示ポイントが設置されています。
アクセサリースペースが設けられています。
機種の定格
| 型式 | レコードプレイヤー |
| <ターンテーブル部> | |
| モーター | 4極シンクロナスモーター |
| 駆動方式 | ベルトドライブ方式 |
| ターンテーブル | 31cmアルミダイキャスト製 |
| 回転数 | 33・1/3、45rpm |
| ワウフラッター | 0.1%以下WRMS |
| SN比 | 50dB以上 |
| <トーンアーム部> | |
| アーム型式 | TH方式スタティックバランス型 |
| 全長 | 307mm |
| アーム有効長 | 220mm |
| トラッキングエラー | ±2゜ |
| オーバーハング | 15mm |
| 適合カートリッジ重量 | 14g~22g(シェル含む) |
| 針圧可変範囲 | 0~3g、0.1g間隔 |
| <カートリッジ部> | |
| 型式 | MM型 |
| 周波数特性 | 10Hz~25kHz |
| 出力電圧 | 2.5mV(1kHz、50mm/s) |
| 出力バランス | ±1.5dB以内 |
| チャンネルセパレーション | 25dB以上(1kHz) |
| インピーダンス | 2.4kΩ |
| 負荷抵抗 | 47kΩ~100kΩ |
| コンプライアンス | 25x10-6cm/dyne |
| 最適針圧 | 1.5g~2.0g |
| 針先 | 0.5milダイヤモンド針 |
| 自重 | 7.0g |
| 交換針 | 2ch用:DT-33S(¥3,600) CD-4用:4DT-1X、4DT-5X |
| <キャビネット部> | |
| モーターボード | 鉄板1.6t 黒色レザー塗装仕上げ |
| キャビネット | 12mm厚ソリッド材 アルファーローズ仕上げ |
| ダストカバー | アクリル・フリーヒンジ |
| フット | アイソレーター |
| <その他> | |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 13W(50Hz) 11.0W(60Hz) |
| 外形寸法 | 幅460x高さ190x奥行370mm |
| 重量 | 8.0kg |