VICTOR DD-W5
¥59,800(1992年発売)
解説
ツインDDモーター構成のツインクイックリバースカセットデッキ。
編集時の音質劣化を抑制するためデッキの基本性能をバランス良く向上させています。特に音質に影響を与えるデッキ心臓部のメカニズム用モーターには高信頼のパルスサーボダイレクトドライブモーターをツインデッキで初採用しています。
パルスサーボDDモーターはブラシレス構造で、軸受ロスが少なく、モーター回転数が低いなど構造的に信頼性が高く、長期間安定して使用することが可能です。
対負荷変動性能を改善する事でテープの巻始めから巻終わりまで安定走行を実現しており、ダブルデッキとしてテープダビング時のスピード変化を抑え、音の安定性を向上させています。
また、メカシャーシには特殊素材(ポリアセタール樹脂)を採用しており、制振特性を大幅に改善する事で振動を抑えています。
ヘッド部にはファインアクシス・クイックリバースを採用しています。
この方式では録再ヘッドと消去ヘッドを一体で回転させる事で、フォワードとリバース両方向の走行性の均一化を図っています。
バイアスキャリブレーション機能を搭載しており、テープ特性に合わせてバイアスを調整可能です。
振動と共振対策としてパワーイジェクトドアとハーフシェルスタビライザーを搭載しています。
テープ2本の連続録音が可能です。また、テープを入れ替えRECスタンバイにすれば交互連続録音が可能です。
さらに、テープ2本の同時録音も可能です。
倍速・定速シンクロダビング機能を搭載しています。
アクティブレベルとMAXレベルのデジタルピークインジケーターを搭載しており、最適な録音レベル設定が簡単に行えます。
ノイズリダクションシステムとしてドルビーB/C NRを搭載しています。
さらに、ドルビーHX PROをツインで搭載しています。
マルチミュージックスキャンを搭載しており、前後9曲の飛び越し選曲が可能です。
電子リニアカウンター(A/Bデッキ4桁)を搭載しています。
極性表示付き電源コードを採用しています。
タイマースタート機構を搭載しており、別売りタイマーと連動が可能です。
オートテープセレクターを搭載しています。
コンピュリンク1/シンクロ端子を搭載しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | カセットデッキ |
ヘッド | コンビネーションヘッドx2 録再:ファインパーマロイ 消去:2ギャップフェライト |
モーター | キャプスタン用:パルスサーボDDモーター リール用:DCモーター メカニズム駆動用:DCモーター |
ワウ・フラッター | ±0.10% Wpeak(EIAJ) 0.045% WRMS |
周波数特性(-20dB録音、EIAJ) | メタル:30Hz~17kHz ±3dB |
SN比(EIAJ) | 56dB(メタルテープ) |
歪率 | 0.8%(315Hz、0VU3次高調波歪率、メタル) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
最大外形寸法(EIAJ) | 幅435x高さ133x奥行326mm(足、つまみ含む) |
重量 | 約5.8kg |
付属 | ワイヤレスリモコン RM-RT606 |