VICTOR XP-DA999
¥550,000(1999年頃)
解説
ビクターの持つK2テクノロジーを投入して開発されたD/Aコンバーター。
CDに記録されている16ビットの音楽データを20ビット化する20bit K2プロセシングを採用しています。
高度な信号処理技術とともに、音楽ソフト部門のエンジニアやディレクターなどのプロの聴感で磨き上げたルゴリズムによってスタジオマスターに肉薄するクオリティを実現しています。
民生機として初めてDVD Videoの96kHzサンプリングに対応した左右独立デュアルD/Aコンバーターを搭載しています。
さらに、デジタル波形に付加されるジッターやリップルといった符号外成分を排除するK2インターフェースや高速バランス伝送回路の採用などにより、よりピュアな音楽信号の再現を目指しています。
Extended K2プロセシングを搭載しています。
この技術では入力されたデジタル信号を解析し、それを基に24bitに拡張するとともにサンプリング周波数によって帯域制限を受ける前の音楽信号を想定して新たに2倍のサンプリング周波数に拡張して再生成します。
これにより本来の音楽信号に近い自然な高調波成分が発生し、演奏者の違いによる楽器の音色の変化や存在感などの復元を図っています。
5電源トランス27系統独立電源供給や5ブロック構造を採用することで相互干渉による悪影響を排除しています。
多彩なデジタル入出力端子を搭載しており、しかも全ての接続機器のマトリクスコントロールが可能となっているため、デジタルセレクターとしても機能します。
リモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | デジタルセンター |
<デジタルプロセッサー部> | |
入力フォーマット | EIAJ標準フォーマット fs=96kHzデジタルオーディオフォーマット |
入力量子化数 | 16、20~24bit手動切換 |
サンプリング周波数 | 32kHz、44.1kHz、48kHz、96kHz自動検出 |
シグナルプロセッサー | 量子化拡張:20bit K2プロセシング(JVCオリジナルIC)による16-20bit変換 時間軸拡張:Extended K2プロセシング(JVCオリジナルIC)による倍サンプリング変換 |
デジタル出力量子化数 | 16、20bit手動切換 |
<D/Aコンバーター部(Line1時)> | |
構成 | Δ∑型4次64fsノイズシェーピング1ビットタイプ96kHz対応左右独立デュアルDAC |
周波数特性 | 0.5Hz~20kHz ±0.3dB |
SN比 | 115dB以上 |
ダイナミックレンジ | 100dB以上 |
全高調波歪率 | 0.002%以下(全入力に対して) |
チャンネルセパレーション | 110dB以上 |
アナログ出力電圧/インピーダンス | Balanced:5Vrms/100Ω Unbalance:2.5Vrms/50Ω |
<総合> | |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 40W(電気用品取締法準拠) |
最大外形寸法 | 幅435x高さ128x奥行404mm |
重量 | 19.0kg |
付属 | ワイヤレスリモコン |