VICTOR SEA-R7
¥65,000(1982年発売)
解説
伝送周波数特性だけでなく、残響時間の周波数特性もコントロールできるグラフィックイコライザー。
フリケンシーイコライザ(F.EQ)は左右独立で12素子構成となっています。また、コントロールレンジは±12dBと±6dBの2段階切換え式となっています。
SEA-R7では左右独立5素子構成のディレイタイム・イコライザー(D.T.EQ)を搭載しています。このイコライザーは電子遅延回路によって遅延信号を作り出し、5帯域のバンドパス・フィルターを通して主信号に周波数別の残響を付加しており、遅延信号レベルと減衰時間をそれぞれ連続的にコントロールすることができます。レベルは主信号に対して0dBまでで、減衰時間は0.04~1.2秒が選択できます。
さらに、ボリュームの位置によってDepthインジケーターがグリーンからレッドまで連続的に変わり、およその残響時間を確認できます。
また、クロス・スイッチを押すと遅延信号の位相を反転して左右を入れ換えることができます。
2系統のテープ回路を搭載しており、SEA録音/再生、SEAダビング、2系統同時SEA録音などが可能です。
SEA補正特性を瞬時に反転できるキャラクタースイッチを搭載しています。
大型FL(蛍光表示管)によるファンクションインジケーターを搭載しています。
機種の定格
型式 | グラフィックイコライザー |
F.EQ中心周波数 | 16、31.5、63、125、250、500、1k、2k、4k、8k、16k、32kHz |
F.EQ可変範囲 | ±12dB/±6dB切換え |
D.T.EQ中心周波数 | 31.5、63、125、250Hz、Vocal |
D.T.EQ遅延時間 | 0.04~1.2sec. |
定格出力 | 2Vrms(SEA・FLAT) |
許容入力 | 10V アッテネーターon時:20V |
入力インピーダンス | 47kΩ |
出力インピーダンス | 100Ω |
全高調波歪率 | 0.001%(20Hz~20kHz、定格出力時) |
混変調歪率 | 0.0015%(SEA・FLAT) |
利得 | 0dB(SEA・FLAT) |
周波数特性 | 10Hz~100kHz +0 -2dB(SEA・FLAT) |
SN比 | 118dB(IHF-A、入力ショート、定格出力時) |
付属機能 | 2系統テープ回路(録音、再生、ダビング可能) 入力アッテネーター(0、-6dB) F.EQキャラクタースイッチ D.EQクロススイッチ FLファンクションインジケーター |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 20W(電気用品取締法) |
外形寸法 | 幅435x高さ157x奥行328mm |
重量 | 6.0kg |