VICTOR SEA-80
¥89,800(1979年頃)
解説
スペクトル・アナライザーを搭載した左右独立10素子構成のグラフィックコライザー。
SEA-80には、31.5Hzから16kHzまでの10ポイントのSEA中心周波数に対応する10分割スペクトルアナライザを搭載しています。
ディスプレイには応答速度のきわめて速い蛍光表示管を用いたバーグラフディスプレイ方式を採用しており、周波数特性を素早く読み取ることが出来ます。
このディスプレイでは10ポイントのSEA中心周波数に対応した周波数レベルと全帯域の総合レベルが表示できます。また、ディスプレイモードの切換えによってLチャンネル、Rチャンネル、L+Rチャンネルの表示が可能です。
さらに、メモリー機能によって画像を数秒間静止させることができます。また、ボリュームによってディスプレイレベルも自由に調整できます。
音響測定専用のマイクアンプと、ピンクノイズジェネレーターを搭載しており、別売りの測定用標準マイクMU-S80を組合わせることで、スピーカーシステムやリスニング・ルームの伝送周波数特性を10分割FLバーグラフ・ティスプレイで直読できます。
ピンクノイズは左右チャンネル別々と両チャンネル同時の両方が選択できます。
信号系回路はFET入力のDC構成となっています。さらに、SEA共振回路にはトランジスタと抵抗、コンデンサだけで構成された半導体インダクター回路を採用しており、ノイズの原因となるコイルを一切使用していません。
SEA回路を素通りするディフィートスイッチを搭載しています。
テープモニタースイッチとSEAレコーディングスイッチを搭載しています。
-6dBのSEA入力アッテネーターと-20dBのマイクアッテネーターを搭載しています。
別売で専用ラックハンドルがありました。
機種の定格
型式 | グラフィックイコライザー |
SEA中心周波数 | 31.5、63、125、250、500、1k、2k、4k、8k、16kHz |
SEA可変範囲 | ±12dB |
定格出力 | 2Vrms(SEA-flat) |
最大出力 | 8Vrms(SEA-flat) |
入力インピーダンス | 47kΩ |
出力インピーダンス | 100Ω |
全高調波歪率 | 0.003%(20Hz~20kHz、定格出力時) |
混変調歪率 | 0.003%(SEA-flat) |
利得 | SEA-flat:0dB SEA-off:0dB SEA- -6dB:-6dB |
周波数特性 | 10Hz~100kHz +0 -2dB(SEA-flat) |
SN比 | 118dB(IHF-A、入力ショート、定格出力時) |
マイク・アンプ感度 | -72dB以上(指定マイクMU-S80) |
適合マイク出力インピーダンス | 1kΩ以下 |
マイクアッテネーター | -20dB |
ピンクノイズ出力 | 50mVrms |
付属機能 | ディスプレイ表示(L、R、L+R、off) マイクoff時:SEA・outputを表示 マイクon時:-20dBMic入力を表示 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 26W(電気用品取締法) |
外形寸法 | 幅450x高さ158x奥行312mm |
重量 | 8.0kg |
別売 | 測定用標準マイク MU-S80(¥30,000) ラックハンドル BH-W150(¥4,000) |